ちくま新書<br> 夫婦別姓―家族と多様性の各国事情

個数:
電子版価格
¥880
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
夫婦別姓―家族と多様性の各国事情

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月29日 22時24分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074409
  • NDC分類 324.62
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「選べない」唯一の国、日本。別姓が可能または原則の各国はどう定めている? 家族の絆は? 制度の必要性と課題を現実的・体系的に考えるための必読書。

内容説明

夫婦同姓が法律で強制されているのは今や日本のみ。本書では、夫婦別姓も可能な英国・米国・ドイツ、通称も合法化したフランス、別姓が原則の中国・韓国・ベルギーで実体験を持つ筆者達が各国の歴史や法律から姓と婚姻、家族の実情を考察し「選べる」社会のヒントを探る。そして、一向に法案審議を進めない立法、合憲判断を繰り返す司法、世界を舞台とする経済界の視点を交えて、具体的な実現のために何が必要なのかを率直に議論する。多様性を認める社会の第一歩として、より良き選択的夫婦別姓制度を設計するための必読書。

目次

第1部 結婚と姓―各国の事情(英国 すべての人に「生きたい名前で生きる自由」を;フランス 多様なカップルの在り方が少子化に終止符;ドイツ 別姓が開く女性活躍の道;ベルギー 家族の姓はバラバラが「普通」;米国 慣習を破り姓を選ぶ自由を実現;中国 姓は孤立から独立へ、モザイク模様の大国;韓国 戸籍制度を破棄した、絶対的夫婦別姓の国)
第2部 「選べる」社会の実現に向けて(座談会 日本 別姓がなぜ必要なのか、どうしたら実現できるか)

著者等紹介

栗田路子[クリタミチコ]
ベルギー在住ライター・ジャーナリスト。人権、医療、環境、EU事情などを発信

冨久岡ナヲ[フクオカナオ]
英国、ロンドン在住ジャーナリスト

プラド夏樹[プラドナツキ]
フランス、パリ在住ジャーナリスト

田口理穂[タグチリホ]
ドイツ在住ジャーナリスト

片瀬ケイ[カタセケイ]
米国テキサス州在住ジャーナリスト、翻訳者

斎藤淳子[サイトウジュンコ]
北京在住ライター

伊東順子[イトウジュンコ]
ライター、翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

肉尊

55
友人のN君が結婚したとき、奥さんの苗字が自分と同一化することにこの上ない幸せを感じたという。まさに男の支配力!私は未婚なので気にしたこともなかったが、当事者としては問題ともなりうる。各国の事情を比較すると名前に拘りすぎない様子が垣間見られる。行政上の不具合を感じられなくはないが、姓のあり方で家族が崩壊することはないようだ。日本で検討されているのは選択的夫婦別姓なのだから、旦那の姓に合わせたい人はそれでもいいと思う。変化を恐れる国民性なのだろうか。重い腰はまだ上がらないようだ。2022/01/12

Inzaghico

8
ここで取り上げられているのはイギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、アメリカ、中国、韓国だ。パワフルなのは韓国で、日本から押し付けられた戸籍・戸主制度を廃止したのが2005年だ。「家」から「個人」が基本になった。ただし「本貫」というラスボスが残る。これがなかなかの強敵だ。ドイツの章では、とある学術団体で役員を務めていた大学教授がそのポストからどかされたことが書いてある。後任はスカーフをかぶったイスラム系の女性だ。ここを読んでずいぶんドラスティックだと驚いたが、クオータ制でこれくらいしないと世界は動かない。2022/01/08

カモメ

7
各国の事情を知れるのが良かった。イギリスの自由さは驚く。名前を変えるのが容易にでき、学校では入学時にファーストネーム、ミドルネーム、ニックネームで呼びたいか確認があるそう。フランスではルターの宗教革命により聖書が庶民の間にも広まり、女性も比較的早く読み書きを学んだことは女性解放運動が比較的早く進んだ理由の一つ。ドイツでは男女平等の観点が夫婦別姓を可能にした。ベルギーでは通称を制度化する法律がない 出生届に記載された姓が一生となる。2022/09/23

Танечка (たーにゃ)

5
各国の氏名の由来や名付けの習慣について調べる過程で読んだ。本書は日本がどのように夫婦別姓に向き合うべきか考えるための参考書的存在なのだろうが、海外の文芸作品や、映画、ドラマを見る際にも、こう言った知識があったほうがスムーズに鑑賞できるだろうな。2000 年以降になっても姓に関する法改正をしている国があるので、定期的に知識をアップデートしていかないと。2023/07/18

本の虫子

5
夫婦別姓を選択した1人として、他の国の事情も気になったので読んでみた。同姓か別姓かではなく、国によっては連結性・合成姓などのバリエーションがあるということ、その背景にはアイデンティティの維持や宗教の教えなど様々な理由があるということは新しい発見だった。また、子供の姓をどうするかなど、夫婦別姓を選択可能にすればすべて解決とはならないことも理解できた。それでもやっぱり、自分らしい夫婦・家族のカタチを自由意思で選択できることは大事だと思う。長い間夫婦別姓の問題と闘ってきた人々の願いが込められた力強い一冊だった。2022/07/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18785684
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。