ちくま学芸文庫
コンピュータ・パースペクティブ―計算機創造の軌跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480093844
  • NDC分類 548.2
  • Cコード C0141

出版社内容情報

バベッジの解析機関から戦後の巨大電子計算機へ――。コンピュータの黎明を約五〇〇点の豊富な資料とともに辿る。イームズ工房制作の写真集。

内容説明

20世紀を代表するデザイナーのイームズ夫妻が企画・制作し、ニューヨークのIBM館内で開催された展示を書籍化。19世紀はじめにチャールズ・バベッジの構想した「解析機関」から戦後の巨大電子計算機が登場するまでのコンピュータの軌跡を、500点を超す貴重な写真・資料とともに辿る。社会、経済、軍事など現実のさまざまな場面で生じる課題に挑んだ理論家・技術者たち、そして彼らの試行錯誤の末に生み出されたユニークな機械。いくつもの流れが交錯し、影響を及ぼし合いながら、やがて汎用コンピュータへと収束していく過程を浮き彫りにする。

目次

プロローグ
1890年代
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代

著者等紹介

イームズ,チャールズ[イームズ,チャールズ][Eames,Charles]
1907‐78年。20世紀を代表するアメリカのデザイナー。合板やプラスチック、金属を巧みに利用した工業製品を多数発表し、戦後のプロダクトデザインに多大な影響を与えた

イームズ,レイ[イームズ,レイ][Eames,Ray]
1912‐88年。20世紀を代表するアメリカのデザイナー。合板やプラスチック、金属を巧みに利用した工業製品を多数発表し、戦後のプロダクトデザインに多大な影響を与えた

和田英一[ワダエイイチ]
東京大学名誉教授。IIJ技術研究所研究顧問

山本敦子[ヤマモトアツコ]
元東京大学大型計算機センター勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オザマチ

8
まるで計算機の博物館に入ったような感覚になれる本。数学者を中心として計算機の発展を紹介する本と異なり、社会や学問への需要や要請から計算機が発明・改良されていった流れを知ることができる。微分方程式や統計の問題を機械で解くことに血眼になったというのは、知らない人から見れば地味で面白くなさそうに思われるかもしれない。しかし、いま流行りのコンピュータ支援設計(CAD)やビッグデータの話に、それらの単語ができるはるか前から注目していたと言っても良いのではないだろうか。どんな分野でも先駆者というのは偉大だと思う。2015/01/28

EnJoeToh

3
楽しい。2011/09/19

roughfractus02

1
論理、統計、計算の構想が一つに統合された機械をコンピュータと呼ぶまでの19世紀から第二次大戦前後の歴史がイームズの展覧会と同じ順序で写真と文によって辿れる。本書は、将来ナノ化していくだろう人工知能が、まだトランジスタの集積回路になる以前、真空管の熱の中で夥しいケーブルに繋がれ、計器の針が慌ただしく動き、パンチカードを音を立てて吐き出す機械だったことを思い起こさせる。開発者に焦点を当てれば、この歴史は人間の夢を実現る機械開発の過程だが、国家や軍事に移せば人間を生体レベルから管理する技術を精緻化する過程だ。2017/02/21

ビター

1
文庫だとやっぱ小さくてなんだかなって思っちゃうよね。そうは言っても面白い。2015/08/28

くらびす

1
二冊以上所持しておきたいです2013/04/29

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