出版社内容情報
サンデルをはじめ、多くの議論に絶大な影響を与えた著者が、アリストテレスからニーチェまで「善悪」の系譜を一望し、決着に挑む。現代倫理学の決定版!
内容説明
善とは、人間が自然本性にかなった生き方をすることだ―善悪の問いにこう答える「徳倫理」は、功利主義や主観主義、反自然主義に代わり、現代倫理学の一大潮流となりつつある。本書では、その第一人者が、善悪をめぐる長大な歴史をふまえつつ、徳倫理学を紹介する。多くの国で大学の教科書として用いられてきた現代倫理学の決定版。
目次
第1章 道徳哲学への再出発
第2章 自然的な規範
第3章 人間への適用
第4章 実践的合理性
第5章 人間にとっての善さ
第6章 幸福と人間にとっての善さ
第7章 反道徳主義
著者等紹介
フット,フィリッパ[フット,フィリッパ] [Foot,Philippa]
1920‐2010年。イギリス生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授、オックスフォード大学研究員などを歴任。現在西洋倫理学の世界においてもっとも影響力のある哲学者。「トロッコ問題」(1人を犠牲にすれば、5人が助かるという場合、その1人を犠牲にするべきか)の提唱者として広く知られ、また、現在世界90カ国以上で貧困解決にとりくむOxfamの創設時からのメンバーでもある
高橋久一郎[タカハシキュウイチロウ]
1953年生まれ。千葉大学文学部教授。専門は哲学・倫理学。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学
河田健太郎[カワダケンタロウ]
1971年生まれ。武蔵野大学教養教育リサーチセンター客員研究員。東京都立大学人文科学研究科哲学専攻単位取得退学
立花幸司[タチバナコウジ]
1979年生まれ。熊本大学文学部准教授、東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野業務協力者。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系修了、博士(学術)
壁谷彰慶[カベヤアキヨシ]
1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科特別研究員、敬愛大学・芝浦工業大学・千葉大学非常勤講師。千葉大学社会文化科学研究科修了、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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