人工知能の哲学―生命から紐解く知能の謎

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人工知能の哲学―生命から紐解く知能の謎

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486021414
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0050

出版社内容情報

「知能」というとらえどころのないもの「生命」という観点を中心とすることで「人工知能」を基盤とした社会づくりに警鐘を鳴らす。「知能」というとらえどころのないもの、「生命」という観点を中心とすることにより、現在の「人工知能」を基盤とした社会づくりに警鐘を鳴らす。



はじめに

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第一章 「人工知能」とは何か

 「コンピュータ(計算機)」にはじまる三度の「人工知能ブーム」

 「ニューラルネットワーク」と「学習」

 脳の神経細胞(ニューロン)

 ニューラルネットワーク

 「ニューラルネットワーク」研究の歴史

 「ニューラルネットワーク」の「学習」は人間のそれと同じなのか?

 「強化学習」という「学習」の仕組み

 ロボット研究とその歴史

 ロボットの研究は、いつはじまったのか

 第一次ロボットブームはどのように収束していったのか

 第二次ロボットブームとビジネス化

 第二次ロボットブームを超える新しい潮流

 ロボットと人工知能はどこへ向かうのか

 「知能」を定義することの難しさ

 本章の振り返り

 コラム 批判にさらされた人工知能研究者

 参考文献

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第二章 「知能」とは何かを探る視点

 「見る」ことの何が不思議だというのか

 「読めて」しまう不思議な文章

 脳内で作り出している「色」の世界

 「騙される」ことで「創り出す」世界

 なぜ「騙される」ことが必要なのか

 本章の振り返り

 コラム 不幸な事故が進めた脳研究

 参考文献



第三章 「脳」から紐解く「知能」の仕組み

 脳の全体像を巡る研究の歴史

 ゴンドラ猫に見る「認識」と「身体」

 「身体」を中心とした脳の全体像

 マクリーンの「三位一体の脳仮説」

 脳と神経系の進化の歴史

 「生存脳」の動物行動学

 ここまでのまとめ

 「社会性」と「コミュニケーション」

 ミラーニューロンとは何か

 コミュニケーションと言語獲得

 ここまでのまとめ

 「主体性」と「自己」

 ユクスキュルの環世界

 アフォーダンス

 自己言及とパラドックス

 清水博の「場所」と「自己」

 [生命的要素に共通する特徴]

 ここまでのまとめ

 脳と人工知能はどのように異なるのか

 本章の振り返り

 コラム 性転換する魚たち

 参考文献



第四章 「生命」から紐解く「知能」の仕組み

 ホタルに見る「生命」の仕組み

 「生命」の根本原理であるリズム

 リズムが作り出す「社会性」と「秩序」

 振動とネットワークとの関係

 振動が作り出す多種多様な「関係」

 本章の振り返り

 コラム 何でも「シンクロすればいい」というわけではない

 参考文献



第五章 「人工知能」が乗り越えるべき課題

 流行語になっている「人工知能」とその真実

 「何でも『人工知能』といっておけ」という風潮

 「シンギュラリティ」とは何か

 人工知能は人間を超えるのか

 人工知能は仕事を奪うのか

 ここまでのまとめ

 現代の技術とライフスタイル

 人間に「勝利する」人工知能とその限界

 自動運転とその使い方

 コンテンツを作り出す人工知能

 データの利活用と「フィルターバブル問題」

 ここまでのまとめ

 「自ら意味を作り出す」ということ

 「意味」とは何なのか

 「生物」にとっての「意味」

 ここまでのまとめ

 本章の振り返り

 コラム ロボットが人の心を豊かにする!?

 参考文献



「人間」の「知」とは何かをとらえなおすために

あとがき

索引



松田 雄馬[マツダ ユウマ]
松田 雄馬
1982年徳島県生まれ。京都大学工学部地球工学科卒業。京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程修了。博士(工学)。日本電気株式会社中央研究所に入所。MITメディアラボの共同研究。東北大学とのブレインウェア(脳型コンピュータ)の共同研究プロジェクトを立ち上げる。日本電気を退社。2017年、合同会社アイキュベータを設立。

目次

第1章 「人工知能」とは何か(「コンピュータ(計算機)」にはじまる三度の「人工知能ブーム」
「ニューラルネットワーク」と「学習」 ほか)
第2章 「知能」とは何かを探る視点(「見る」ことの何が不思議だというのか;「読めて」しまう不思議な文章 ほか)
第3章 「脳」から紐解く「知能」の仕組み(脳の全体像を巡る研究の歴史;ゴンドラ猫に見る「認識」と「身体」 ほか)
第4章 「生命」から紐解く「知能」の仕組み(ホタルに見る「生命」の仕組み;「生命」の根本原理であるリズム ほか)
第5章 「人工知能」が乗り越えるべき課題(流行語になっている「人工知能」とその真実;現代の技術とライフスタイル ほか)

著者等紹介

松田雄馬[マツダユウマ]
1982年9月3日徳島県にて生誕。博士(工学)。2005年京都大学工学部地球工学科卒業。2007年京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程修了。同年日本電気株式会社(NEC)中央研究所に入所。MITメディアラボとの共同研究、ハチソン香港との共同研究に従事したのち、2009年、東北大学とのブレインウェア(脳型コンピュータ)の共同研究プロジェクトを立ち上げる。2015年情報処理学会にて、当該研究により優秀論文賞、最優秀プレゼンテーション賞を受賞。同年博士号取得。2016年NECを退職し独立。現在、「知能」や「生命」に関する研究を行うと共に、2017年4月、同分野における研究開発を行う合同会社アイキュベータを設立。代表社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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徒花

340
おもしろい。巷にあふれる「すごい人工知能」のイメージを払拭し、「そもそも知能ってなに?」という根本的なところから比較的一般の人でもわかるように説明しつつ、現在の「弱い人工知能」がどのような社会的インパクトをもたらすのかと、そうした社会の中で「人間でないとできないことは何か」ということを、ブレインウェア(脳型コンピュータ)の専門家としての立場から忌憚なくつづっている一冊。カラーページもあり、大判でちと値段が高いが、今の時代に読んでおくべき価値はある本ではないか。2017/06/21

もち

4
現在の人工知能ブームは何かがおかしい。そこには思想が欠けている。ーーそのような考えから書かれた、人工知能の根本的な哲学に関する本。知能とは何かを、これまでの科学史から哲学する。人工知能は、人間と対立するものでなく、人間を支えるもの、道具なのだ。2018/02/07

r_ngsw

2
人工知能の「知能」とはなんなのか?に重点を置いた著作。つまり、人間の「知能」って一体何なんだ、というのが中心のテーマです。ディープラーニングとかニューラルネットワークとかで、思考の一部を代替して再現したAIは「知能」とは根本的に異なる。もっというと、 続き→ https://goo.gl/Pkmu1R2017/10/29

ケン

1
「知能」について、科学サイドの研究成果を概観するのに最適な一冊。四章の途中だけ急に難しくなるが、そこ以外はとても分かりやすい。2024/02/10

Jun Sasaki

1
縦書きで文字も小さめに書かれているので、著者の独自の主張が詰まっているかと思いきや、各項目を解説してから、5章では計算機の速度が上がっても物理機械の速度に律速される(=上位概念の獲得に制限を受ける)ことを根拠に強い人工知能は現れない、と言っているように読めます。 この内容であれば、横書きにして、章立てを明確化して教科書体裁で作ったほうが良かったのかな、と。 また、AIやシンギュラリティに関する主張を知りたければ、石黒浩氏、新井紀子氏といった方々の著書のほうが示唆と刺激にあふれているような気がします。2019/05/14

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