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出版社内容情報
美人画でも風景画でも役者絵でもない「遊び絵」という浮世絵の新しいジャンルを確立し、ムーブメントを巻き起こした本、待望の新版。
美人画でも風景画でも役者絵でもない、浮世絵の新しいジャンルを確立し、現在まで続く「遊び絵」ムーブメントを巻き起こした『江戸の遊び絵』(1988)。
初版から25年、増補リニューアルした待望の新版。
内容説明
江戸時代は庶民文化の時代である。鎖国と封建制という圧迫された社会状況のもとで三百年近く続いた平和な時代。その中で、庶民のエネルギーはさまざまな形で噴出し、浮世絵をはじめとする世界でも特異な文化が花開いた。本書は、そうした庶民文化の精髄ともいえる浮世絵の中から、とくに「遊び」の精神にあふれ、造形表現のユニークなものだけを選びぬき集大成。
目次
第1章 平面の遊び(絵文字;寄せ絵 ほか)
第2章 立体の遊び(鞘絵;畳み変わり絵 ほか)
第3章 線の遊び(文字絵;釘絵 ほか)
第4章 言葉の遊び(金の成る木;判じ絵 ほか)
特集(奇妙図彙;小紋雅話 ほか)
著者等紹介
福田繁雄[フクダシゲオ]
グラフィックデザイナー。1932年、東京生まれ。ポスター、版画、立体など幅広い分野で活躍。東京芸術大学美術学部図案科卒業後、日本万博公式ポスターを制作。芸術選奨文部大臣新人賞、通産大臣デザイン功労賞、ユネスコ国際ポスター展グランプリ・サビニャック賞など受賞多数。1997年、紫綬褒章。日本グラフィックデザイナー協会会長、英国王立芸術協会日本会員、東京芸術大学大学美術館評議員、金沢美術工芸大学、大阪芸術大学、日本大学客員教授などを歴任。二〇〇九年、逝去
稲垣進一[イナガキシンイチ]
浮世絵研究家。1961年、日本大学芸術学部美術学科卒業。グラフィックデザイナーとして印刷会社・広告代理店勤務の傍ら、幕末明治の浮世絵を収集・研究。馬頭町広重美術館(現那珂川町馬頭広重美術館)館長や東京工芸大学芸術学部講師などを歴任。現在、日本大学芸術学部大学院講師、国際浮世絵学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。