内容説明
近年、量子効果を利用した装置・デバイスが数多く市場に出回るようになった。これらはいずれも従来の“電子工学”による装置・デバイスと比べて桁違いに高性能であり、今後は量子技術が基礎になっていく。本書では、一般に馴染みのない電子、量子の性質を紹介するとともに、これらの応用として実用化されている様々な量子装置・機器の原理と仕組みを取り上げる。
目次
第1章 デバイスの発展経過と量子装置(電子技術の起源、発展、限界;垂直ハードディスク―情報化を支える基本メモリでそのメモリセルのサイズは超LSIの物理限界を超える ほか)
第2章 量子物性の要点―量子とは何か、技術の基になるその要点(電子の運動―微粒子として;連続現象の中身 ほか)
第3章 各種の量子装置(レーザ;ルビジウムRb原子発信器 ほか)
第4章 期待される量子装置(MRAM―TMRをメモリセルとした書き換え自由な不揮発性メモリ;量子ドットレーザ)
著者等紹介
小林春洋[コバヤシハルヒロ]
大正14年福島県に生まれる。昭和24年東北大学電気工学科卒業。昭和31年東北大学工学部助教授、日本電気(株)入社電子装置(事)開発部長。昭和48年日電アネルバ(株)(現・キヤノンアネルバ(株))入社常務取締役。昭和60年(株)トーキン、特別顧問。昭和63年同退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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