出版社内容情報
製品実用化が急速に進むナノセルロース。その成り立ちから研究開発・製品化・技術動向までを紹介。
内容説明
古くから紙や綿として利用されてきたセルロースを、ナノサイズの微細繊維とすることで、高強度、粘性、ガスバリア性、熱安定性などの機能が与えられることがわかってきた。そんな夢の材料「ナノセルロース」の製造から利用までをわかりやすく紹介。
目次
第1章 ナノセルロースってなに?(そもそも「セルロース」ってなんだろう?―地球上に莫大な量が存在する;セルロース繊維とパルプ―紙として利用するために余計な成分を取り除く ほか)
第2章 どうやって作るの?(「分解」と「合成」が製法のキーテクノロジー―求める性状に合わせて適切な方法を選ぶ;TEMPO触媒酸化と攪拌―効率良くセルロースミクロフィブリルが得られる ほか)
第3章 どんな性質・どうやって測定?(径と長さはナノサイズ―測定方法の国際規格化はこれから;鋼鉄の5倍の強さ、5分の1の軽さ―尺度は引張破断強さと比重 ほか)
第4章 広がる用途(プラスチックへの添加―高強度・軽量複合材料を作るのが目的;高密度ポリエチレンの補強―廉価な輸入品に機能で勝負! ほか)
第5章 普及に向けて(ナノセルロースは安全ですか?―環境中で分解される天然由来の物質;規格と表示基準はありますか?―世界共通のものさしでナノセルロースを評価する ほか)