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探求―エネルギーの世紀〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 508p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168315
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0033

内容説明

21世紀の生活を支える未来のエネルギーとは何か?『石油の世紀』の著者が、フクシマ後のエネルギーの世紀を描く。

目次

第1部 石油の新世界(ロシアの復帰;カスピ海ダービー;カスピ海の対岸;スーパーメジャー;石油国家;流通途絶;イラク戦争;需要ショック;中国の勃興;追い越し車線の中国)
第2部 供給の安全保障(世界の石油は枯渇するのか?;非在来型石油;エネルギーの安全保障;ペルシャ湾の流砂;海上のガス;天然ガス革命)
第3部 電気時代(交流電気;核燃料サイクル)

著者等紹介

ヤーギン,ダニエル[ヤーギン,ダニエル][Yergin,Daniel]
ケンブリッジ・エナジー・リサーチ・アソシエーツ会長。エネルギー問題の世界的権威。国際政治とグローバル経済にも詳しい。世界的ベストセラー『石油の世紀』でピュリツァー賞を受賞

伏見威蕃[フシミイワン]
翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説まで幅広い分野で活躍中。トーマス・フリードマン『フラット化する世界』では、訳文の完成度の高さを評価されて第1回国際理解促進図書・優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

90
冒頭で東日本を襲った大地震と津波により福島第一原発が被災、炉心溶融に至ったことを引き、現代社会がエネルギー供給といかに密接に関わっているか、一世紀余の歴史を辿る。つまり、現代国際政治・経済の流れをエネルギーの側面から見るわけだが、とても”側面”などではなく、エネルギー問題は中核そのものであるという感じを強くする。上巻はほぼ石油と天然ガスが中心。昨今、たびたび唱えられた石油の枯渇、いわゆるピーク・オイルは間違い。需給に応じ油価が上がれば、可採埋蔵量は増える。技術の進展でも増える。要は採算の問題と的確に指摘。2020/10/04

KAZOO

40
「石油の世紀」でピューリッツア賞を受賞したダニエル・ヤーギンの最近の情勢分析を取り入れたもので.3.11も入っています。内容的にはかなり興味を引く話題が多いのですが、若干訳が「石油の世紀」の訳者に比較すると専門用語をあまり知らない人が訳した感じがします。2014/12/07

Shin

17
ピューリッツァー賞を受賞した『石油の世紀』を始め、エネルギー(と裏に隠れた地政学と資本主義)を語らせたら当代一のダニエル・ヤーギンの最新著書。上巻は石油と天然ガスを巡る歴史と地政学から電気時代のさわりまで。やや総花的な感はあるが、テレビの中で流れている世界の出来事(その多くは紛争)が「今自分が使っている」エネルギーと密接に関係しているということが理解でき、一面的な理解がいかにミスリードであるかを思い知らされる。とかく感情的、短絡的な議論が支配的な3.11後の日本のエネルギー世論には良い薬と思う。2012/05/17

羊山羊

15
文明の発達に欠かせないエネルギーを歴史、安全保障、科学技術の観点から語るビジネスマン必読の1冊。今までのガソリン価格高騰の原因やそれがもたらす世界情勢の変遷の様子を見ていくと、エネルギー問題こそ地政学の最前線に位置する問題であることがよくわかる。また、オイルサンドやシェールなど、技術の進歩で思わぬところがエネルギーの輸出国になりうることにも注目。現下の己の国際情勢の観察眼に必ず新鮮な目線を与えてくれる傑作ノンフィクション。これを見ると、今世間で、これから伸びる国と言われる国々のリストに疑問がわいてくる。2019/10/10

Uzundk

13
主に1900年代後半のエネルギー戦略、とりわけ石油資源にまつわる話。非産油国は石油が無ければ困るし、産油国も買い手が付かなければお金にならない。しかし近隣の国を出し抜きたい。それだけ大きな枠組みで価値を生むから、政治的に、経済的に、社会的にいろんな思惑が石油を巡って交錯し現実に戦争や経済の変動を引き起こしてきたのだな。生活の中に溶け込んであまり意識することがないが、石油がなければ文明の息の根が止まるとなると、石油を含めエネルギーを考える事の重要性は強調しすぎると言う事は無いと再確認した。2016/12/31

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