熱狂、恐慌、崩壊―金融恐慌の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532350987
  • NDC分類 338.19
  • Cコード C3033

内容説明

バブルはなぜ繰返し起こるのか?人類が繰り広げる経済興亡のドラマ!経済システム崩壊を解明する歴史的名著。

目次

第1章 金融危機―何度も蘇る多年草
第2章 典型的危機の解剖
第3章 投機熱
第4章 火に油―通貨膨張
第5章 詐欺の登場
第6章 決定的段階
第7章 国内の伝染
第8章 国際的な伝染
第9章 無為放任か介入か
第10章 最後の貸手
第11章 国際的な最後の貸手
第12章 結論―歴史の教訓

著者等紹介

キンドルバーガー,チャールズ・P.[キンドルバーガー,チャールズP.][Kindleberger,Charles P.]
1910年生まれ。1937年、コロンビア大学で学位取得。1948年からマサチューセッツ工科大学(MIT)に籍をおく。同大学名誉教授を経て、2003年没

吉野俊彦[ヨシノトシヒコ]
1915年、千葉県出身。1938年、東京大学法学部卒業後、日本銀行に入行。調査局次長、調査局長、理事、山一証券経済研究所理事長などを歴任(経済学博士)

八木甫[ヤギハジメ]
1937年、群馬県生まれ。1960年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、『季刊現代経済』編集室代表、松阪大学教授などを経て、1996年没
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感想・レビュー

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KAZOO

60
最近の上海市場の動きは昔の日本のバブルの頃を見ているようです。市場に政府がてこ入れするとそれが外れたときはどうなるのか、ということが学習されていません。この本には過去のバブルの崩壊時の状況がかなり詳しく描かれています。日本の経済がきちんと回復しない割には、株式市場が若干過熱気味になっています。このような本をきちんと読みこんでいけばいいのでしょうが、あまり学習されていない気がします。2015/07/28

サトシ@朝練ファイト

21
(2004年日経) 金融恐慌と言えば日本ではバブル、直近ではリーマンと連想されるが、17世紀前半からあるんだね!イギリス、アメリカが多くを占めるけど金融そのものの話は僕にはチョイと難しい。原著6版(2014年日経)も出てるようだから、そちらも読んでみたいです。2017/05/13

dzuka

5
世界的な金融恐慌は、てっきり現在の産物かと思いきや、17世紀から発生しているというのがまず驚き。世界恐慌、オイルショック、リーマンショックが印象的だが、それ以外にも多発しているというこも衝撃で、いかに視野が偏っているかを思い知らされた。 異変→熱狂→急激な反動→恐慌→崩壊→救世主登場ということが何回も繰り返されているということだが、今はどの段階に?コロナとウクライナ戦争が異変だとすると、すでに熱狂状態。いつ反動が来てもおかしくないとも思えてしまう。 解答はないが、歴史の事例を教えてくれる難読書。2023/05/29

ホセ

3
本書は、17世紀初頭からの金融危機の歴史について、取り上げて論じている。分析対象はアメリカ、西ヨーロッパをメインに日本を含むアジアまで多岐にわたる。 本書の結論としては、通貨供給量の増加率は長期では固定されるべきであるが、短期的な危機の期間は弾力的であるべきであるというものである。 最後の貸し手に関しては、最後の貸し手の存在によって、市場が救われることは確かであるが、市場の自立性は弱められる。そのため、最後の貸し手が常に支援の手をさしのべてくれるとはかぎらないとしておかなければならないと主張している。2013/03/05

おっぱっぴ~

3
バブル崩壊の傷がどれだけ軽くすむかは最後の貸し手となる存在がいるかいないかにかかっている。緊急対策を打っても市場が反応しないほど規模が小さければ意味がない2009/06/12

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