目次
第1部 偽錬金術師事件―ボヤイ‐ゲルヴィンの定理とデーンの定理
間奏曲 偽降霊術師事件―トポロジーの密室
第2部 ほんものの偽錬金術師事件―バナッハ‐タルスキの密室
著者等紹介
瀬山士郎[セヤマシロウ]
1946年群馬県に生まれる。1968年東京教育大学理学部数学科を卒業。1970年東京教育大学大学院理学研究科を修了。その後、群馬大学にて教鞭を執り、2011年群馬大学を定年退職。専門はトポロジー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
安藤スミス
1
ホームズの未発表事件(という体の創作)を数学と混ぜ合わせたバナッハ-タルスキーのパラドックス解説本。煙に巻かれた感じはすごくする。2015/09/18
ほんだや
1
頑張って2回読んだけど理解できんとですよ…ワトソンくん頭ええんやな…(遠い目2014/07/06
三太郎
0
ミステリーかと思ったら数学談義。おもしろい人にしかおもしろくない+数学好きにしかたのしめない、こんなんアリ?;;2015/06/05
ほにょこ
0
★★★ホームズと数学をからめた珍しい話でなかなかの面白さでした。 バナッハタルスキのパラドックスについてはパズルめいた面白さはありますが、やはり結論は間違っているとしか思えません。選択公理を持ち出すまでもなく、体積も定義できず立体とは呼べないような集合に分割している時点で大きさや体積を考えることに意味がなくなりますので、分解合同とはいえないでしょう。2013/12/21
Steppenwolf
0
G本書は,著者によると数学小説を目指して書かれたらしい。私の目から見ると小説仕立ての数学啓蒙書である。ホームズが数学の定理を利用したような詐欺事件などをその数学通して解決する。ホームズが説明しワトソン(読者代表と言えよう)が聞き役である。題名になっているバナッハ—タルスキーの定理は,砂田氏による真正面から扱う本より本書の説明で納得させられた。著者の意図は大変貴重なので今後も案を練って別の事件を扱って出版されることを期待する。2018/10/18