内容説明
冠詞を通したフランス研究。冠詞を通してフランス的精神を解読する深い洞察に満ちた名著、待望の復刊。
目次
1 定冠詞(限定;総称)
2 不定冠詞
3 部分冠詞
4 前置詞deで結ばれる名詞群
付録 フランス語冠詞の歴史
著者等紹介
松原秀治[マツバラヒデジ]
1926年慶應義塾大学仏文科卒。フランス文法専攻。元外務省翻訳官。元白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
8
戦前の外務省で日本語をフランス語と英語に翻訳していた著者がどうしても分からなかったのが冠詞。フランス人に聞いても、何となくで使い分けているので、外国人にうまく教えられない。そこで、仏語話者の頭の中で、定冠詞、不定冠詞、部分冠詞がどのように理解されているのか、考えようと。不定冠詞un, uneを、「あらゆるもの」としてのunと(無差別不定冠詞)、「話し手にとっては既知で、聞き手には未知」なものを指すun(差別不定冠詞)とに分ける。食べる、飲むは具象的なイメージなので、目的語はほぼ必ず部分冠詞をとる。2020/09/21
栗山 陸
0
レポート用。2011/01/31