出版社内容情報
象の頭のガネーシャから凶暴な青い女神カーリーまで、魅力的な神々を紹介し、インドの宗教の発展、主要な経典や詩・神話・物語をわかりやすく説明。多数の図版・写真により、ヒンドゥー世界とインド神話の歴史を解説する。
内容説明
象の頭のガネーシャから凶暴な青い女神カーリーまで、魅力的な神々を紹介し、インドの宗教の発展、主要な経典や詩・神話・物語をわかりやすく説明。多数の図版・写真により、ヒンドゥー世界とインド神話の歴史を解説する。
目次
第1章 ヒンドゥー神話の宇宙論と伝承
第2章 ヒンドゥー神話の神々
第3章 二大叙事詩1 ラーマーヤナ
第4章 二大叙事詩2 マハーバーラタ
第5章 プラーナ
第6章 聖仙、諸王など著名な人々
著者等紹介
ドハティ,マーティン・J.[ドハティ,マーティンJ.] [Dougherty,Martin J.]
ライター。歴史、神話、戦史などの分野で多くの著作がある。イングランド北部在住
井上廣美[イノウエヒロミ]
翻訳家。名古屋大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Toshi
15
日本語版タイトルは的確に本書の内容を表しており、インド神話の歴史、代表的な神々、「ラーマーヤナ」、「マハーバーラタ」と言う二大叙事詩を紹介している。全編カラー写真・図版であるのも親しみやすい。ただ、内容以前に、横書き本文に縦書きが混じるデザインが読みづらくて仕方がない。なんでこんなことしたの?2023/04/10
mashumaro
8
映画「RRR」のラーマとシータの物語はインド叙事詩「ラーマーヤナ」を基にしていると聞き、読んでみました。ヒンドゥー教の神様はとっても人間的な魅力に溢れています。嫉妬と野望渦巻く中では神様といえどものんびりしていられない。そして徹底的な輪廻転生の思想と宇宙観にハマりました。ただ、名前が似通っているのと、ほとんどが誰かの生まれ変わりで、分かりにくい事この上なかった。仏教が静で薄墨の世界とするなら、こちらは動で原色の世界。インドに行きたくなる。2023/05/05
in medio tutissimus ibis.
5
物語百科を謳うだけあって、ヒンドゥー教の神話の割と珍しエピソードをよく集めている。ただ、それらの出典は明らかではないし、クリシュナのカンサ退治みたいなかなりメジャーどころのエピソードが飛んだりもする。ヴェーダの神々と二大叙事詩の詳細な概説とでも思っておくのがいいだろう。おそらく印系英国人の著者が英語で発表した本の翻訳なので、コラムの中で神/God/デーヴァの観念が衝突していたりしてるのは面白い。基本的にヒンドゥー教の枠内を語っているが、ギータ―仏教等の禁欲主義に対するアンチテーゼというのは面白い仮説だった2021/09/10
こひた
4
図解つきでわかりやすい反面,注釈的なものも複数カラムで直接書いてある構図で若干読み順に苦労した。「門外漢にもわかりやすく」という語りだしの割に,「誤解とか固定観念でインド神話語る欧米人多すぎ」みたいな苛立ちも書いてあってみょうに引っかかった。ビッグバンセオリーとかでもネタになってたけどインド系への当たりが強いのかな。2021/12/28
paxomnibus
3
半ページや1ページまるまる使った図版が多く、美麗なのはよいのだがそのせいで文章読むのに滞りが生じる場合もある。ラーマーヤナはなんとかなったが、マハーバーラタに至るとまず人物の名前が覚えられないので誰と誰が戦ったと書かれててもどういう人物だったかピンと来ないためのめり込めなかった。本書に載っているのは要約で、解説もついているのだが、それでも何がなんだか……であった。とにかく時系列が分かりづらい。「現在」の出来事の因縁が語られ始まるといつの間にやら「過去」の話が進んでいるのである。慣れるまでが大変だったわ。2023/02/26