内容説明
現代政治を理解するのに必要不可欠な「政党」と「選挙」をとりあげ、コンパクトに説明したテキストの新版。2009年総選挙、政権交代、二大政党化、ねじれ国会など、新たなトピックにもふれながら、進展著しいこの分野の最新の研究成果を盛り込んでいる。
目次
政党・議会・選挙―政党の活動のアリーナ
政党の目的と形成
政党組織
議会と政党
政党システム
選挙制度と政党システム
日本の政党間競争と選挙
選挙民の中の政党―政党支持
投票行動と政党
日本の政党システム
政党と政権
政党システムの安定と変化
著者等紹介
川人貞史[カワトサダフミ]
1952年生。最終学歴 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程。博士(法学)。専攻 政治学・政治過程論・日本政治。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授
吉野孝[ヨシノタカシ]
1954年生。最終学歴 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程。専攻、英米政治学・政党論・アメリカ政治。現在、早稲田大学政治経済学術院教授
平野浩[ヒラノヒロシ]
1959年生。最終学歴 学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程(政治学博士)。専攻 政治過程論・政治行動論。現在、学習院大学法学部教授
加藤淳子[カトウジュンコ]
1961年生。最終学歴 東京大学大学院総合文化研究科修士課程・イェール大学大学院政治学部(Ph.D.)。専攻 政治学。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆたか
2
政治過程論の中でも政党・選挙に重点を置くのが本書の特徴。この二つを扱うのは、表紙から分かるが、「政党と選挙を抜きにして、現代民主主義のしくみについて学ぶことは不可能である」からだ。連立政権に言及がなされる第11章が本書の白眉か。同様の題材について詳しく書かれているのは『連合政治』(篠原一編84年)位しか知らない。あの本の質には疑いの余地が無いものの、情報の古さは否めない。他方、本書では90年代以降の研究も反映している。しかし、政党のイデオロギー的立ち位置をどのようにモデル化するのか、依然よく分からない。2014/09/22
中将(予備役)
1
選挙前に政党や選挙のことを考えようと読んでみた。投票行動や政党のシステム、連立形勢などが一冊に纏められていた。読みやすかったが私の場合流してしまっている情報も多そう。一章毎はさほど長くなく、全体を通して読むと各章が現実の政治で関連していることが感じられた。コラムも豊富だった。2019/07/14
えむ
1
政党研究と選挙研究の基本的な教科書。平易でバランスが良く、アルマシリーズらしい1冊だが、内容に若干の古さを感じてしまった。2017/03/07
Moloko
0
再読したが、公務員試験対策の補助としては使えるかもしれない。大学の試験対策用には丁度いいかもしれない2015/07/04
羽生沢
0
勉強用。基礎理論から最新の研究動向まで幅広くカバーされている2014/07/29