世界の生涯学習―成人学習の促進に向けて

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  • サイズ B5判/ページ数 164p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784750332604
  • NDC分類 379
  • Cコード C0037

内容説明

本書は、近年までほとんど政策の優先性が与えられてこなかった領域への政策的ガイドを提供するものである。学習への成人参加の状況を改善するために実施された戦略に関しての根拠を提供してくれたOECD17か国からの重要な教訓を与えてくれる。学習の潜在的障害を解決する方向だけではなくそのための保障を行う政策も取り上げている。そこには、成人学習を目に見えるものとしてもっとわかりやすくすることで成人学習のメリットを増やし促進する政策が提示される。その他にも政策的な工夫として、成人の必要に応じた高い品質の学習を提供し、成人学習の効率性を向上できるような経済的な工夫や財政的な支援策も含まれている。最後に、教育に関する省庁や労働に関する省庁を含めて、多様な領域の担当者によって特徴づけられる成人学習の分野における領域間の協働と政策の一貫性が改善されうるような政策形成の重要性が論じられる。

目次

第1章 成人学習の促進―その形態と課題(参加の形態;新しい参加の指標;成人学習における不平等の要因;成人学習にとっての障壁;結論)
第2章 成人学習の利益の増加と促進(学習の利益の透明化;明確なシグナルを送ること;潜在的学習者のための情報とガイダンス;結論)
第3章 成人学習への財政的支援(政府間財政移転:政府下位組織でのインセンティブの強化;企業と成人を対象とした財政制度;結論)
第4章 学習プログラムの提供と品質の向上(学習プログラムの提供;柔軟性:時間的取り決めの緩和と遠隔教育;職業訓練の強化;品質管理、プログラムの事前評価および事後評価;結論)
第5章 政策の共同決定と統一性の確立(国の政策における協働;政策の実施;結論)
付録(調整済み成人学習参加率(The Adjusted Adult Learning Participation Rate:APR)―新しい指標に関する定義と測定法
成人学習に対する主要国のアプローチ
用語解説
各国のコーディネーターと調査チームのメンバー)

著者等紹介

立田慶裕[タツタヨシヒロ]
1953年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。大阪大学助手、東海大学講師・助教授を経て、国立教育政策研究所総括研究官

長岡智寿子[ナガオカチズコ]
1969年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了(人間科学博士)。現在、法政大学非常勤講師

岩崎久美子[イワサキクミコ]
1962年生まれ。筑波大学大学院教育研究科修士課程修了。現在、国立教育政策研究所総括研究官

宮田緑[ミヤタミドリ]
1971年生まれ。日本大学大学院総合社会情報研究科修士課程修了。文部科学省生涯学習政策局調査企画課国際教育統計担当専門職等を経て、文部科学省科学技術・学術政策局国際交流官付専門職

青山貴子[アオヤマタカコ]
1981年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程在籍。山梨学院大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。