内容説明
日本人にとって「戦争の記憶」とは何か。戦争世代から戦後世代への、体験継承の困難さとその影響、さらにそれを取り巻く社会構造を、気鋭の研究者が検証する。
目次
第1章 戦後社会と二つの戦争体験
第2章 暴力の跡と情動という知―“ヒロシマ”の跡を辿りながら
第3章 戦後日本社会と満洲移民体験の語りつぎ
第4章 ある生存の記録―船越義彰『狂った季節』(1998年)に見る沖縄戦の記憶
第5章 天国から地獄へ―マンガから見た日本の第二次世界大戦の記憶:敗戦直後から1970年代まで
第6章 政教分離訴訟の生成と変容―戦後日本における市民運動と「戦争体験」
第7章 被爆者の現実をいかに認識するか?―体験者と非体験者の間の境界線をめぐって
著者等紹介
浜日出夫[ハマヒデオ]
慶應義塾大学文学部教授。1980年、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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