リカバリー―希望をもたらすエンパワーメントモデル

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リカバリー―希望をもたらすエンパワーメントモデル

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772412551
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3047

出版社内容情報

ディーガン,コープランドら「リカバリー」の先駆者の議論を集めた,精神障害者リカバリーモデルの思想と技術。

精神疾患からの「リカバリー」とは,疾患を経験する前の状態に戻ることではなく,苦痛を経て、それでも夢や希望を携え、人生の舵をとる新たな自分に変化することである。
本書は,精神障害者の当事者運動のなかで発生し,今や世界中の精神医療福祉政策にインパクトをあたえ続けている「リカバリー」の概念について,パトリシア・ディーガン,メアリー・エレン・コープランドら先駆者の議論や,ストレングスモデルで名高いカンザス大学の作業療法士(OT)たちの実践を集めた論集である。
「第1部 リカバリー・ストーリー」では,リカバリーにおいて特に重要な位置を占める「当事者自身の経験」が紹介され,「第2部 リカバリーへの哲学的視点」ではリカバリーの理念を思想史的な文脈から再考する。
そして「第3部 リカバリー原則に基づいた実践と研究」では,当事者自身のリカバリーに伴走するための支援・研究技術が紹介される。


PART 1 リカバリー・ストーリー
第1章

内容説明

症状に囚われるよりも人生を楽しむこと、昔の自分に戻るよりも未来に向かって行動すること、「患者」と「専門家」の壁を超えること。精神障害を新たな人生の扉に変える哲学と実践。

目次

第1部 リカバリー・ストーリー(自分で決める回復と変化の過程としてのリカバリー;ユニークなまなざしとチャンスの数々―ピアスタッフの視点から;虹が語り、太陽をつかむ場所―本当の私の色を見つけだす)
第2部 リカバリーに対する哲学的視点(人生の経験は病ではない―狂気を医療の対象とすることがなぜリカバリーを妨げるのか;教育アプローチと作業療法における心理教育)
第3部 リカバリー原則に基づいた実践と研究(地域精神保健領域におけるリカバリーと作業療法;何が私にとって最良の環境か?―感覚処理の視点;WRAP元気回復行動プラン―不快でつらい身体症状と感情をモニターし、やわらげ、取り除く仕組み ほか)

著者等紹介

ブラウン,カタナ[ブラウン,カタナ][Brown,Catana]
PHD、OTR、FAOTA。コロラド州立大学で作業療法においてBSを取得、ニューヨーク大学で作業療法においてMAを取得、カンザス大学で教育心理学研究においてPhDを取得。カンザス大学メディカルセンターの准教授である。主な研究と実践の関心は、精神障害を持つ人々が地域生活の質を高めることである

坂本明子[サカモトアキコ]
久留米大学文学部社会福祉学科講師/NPO法人WRAP研究会理事(精神保健福祉士・コープランドセンター認定アドバンスレベルWRAPファシリテーター)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つなぐ

2
作業療法士に向けに複数の著者で書かれている。医療者が精神疾患をもつ人の能力ではなく、疾患だけをみており、そのことが逆に精神疾患からの回復や社会復帰を妨げている可能性を示唆する論文。作業療法を治療ではなく参加者と共に社会の中で生活する方法を身につけていく場と考える論文。リカバリーを患者の主体性を重視して能力を伸ばして疾患と共に歩む豊かな人生の選択として定義しようとしており、精神保健における現代的な援助アプローチを考えるうえで勉強になる。アメリカの事情が絡んでいて、分からないところもあり。2016/07/30

Ayumi

1
精神疾患を患ったものの回復して自ら精神疾患をもつ人のサポートをしている臨床心理士や作業療法士の実例が描かれている。病気で治療を受け続けるしかないと考えるのでなく、自ら回復を信じて歩むなら目覚しい回復を得るといった内容。2部3部は、治療者向けの内容でやや難しい。2020/06/07

ミテイナリコ

1
完治ではなく、受け入れて生きようよな話。2013/01/12

sabato

1
2012年発行の本だが、掲載されている多くの論文は1990年代末ごろの物ばかり。つまりこの理論がこのような形で広まるのは10年遅れということなのよね。。WRAPは5年ほど前に研修を受けたのでよく理解ができたけど、他のはなんだろう、英語の論文を日本語になんとか訳している形だから読みにくいし、文化的表現が多いのでピンときにくいところもあり。嗚呼、こんなとき、原文がよめる能力が欲しいな~と思う。(そういえば院時代によく聞いたセリフにあったな「嗚呼、この本読んだよ。原文で」wwなんでオレにその脳ない。)2012/11/20

あんぼひろあき

0
リカバリーという考え方は1980年代からあって、2000年代には一定の市民権を得ている。社会的包摂とかエンパワメントを個人の物語としてとらえるとリカバリーということになるんだと思う。精神疾患の何割かは対人関係に基づくトラウマの経験と関係があるように思えるので、まずは自分に自信をもって進めるようにという個人の物語性に注目する考え方には大いに賛同する。 なお、リカバリーの考え方は歩き出しに適しているという印象も受けた。歩き続けるときには、もっと別な物語を必要とすると思うが、それはまた別の概念で。

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