内容説明
私たちの体を守る免疫の世界を紹介。
目次
第1幕 免疫でがんを治療する(免疫でがんを治療するとは?;どうしてがん細胞ができるのか? ほか)
第2幕 免疫でがんを抑える仕組み(「がん」から人体を守る免疫の働きは?;免疫に登場する主役たち ほか)
第3幕 免疫のふしぎ(免疫物語)(免疫はどのようにして見つかったのか?;免疫が単なる生体防御反応でないとは? ほか)
第4幕 「免疫力」って何だろう(免疫力を強くする方法は?;免疫力は遺伝するのでしょうか? ほか)
第5幕 国民病アレルギーは治るのか(アレルギーとはどんな病気?;アレルギーは寄生虫感染を防御するための免疫反応だった? ほか)
著者等紹介
谷口克[タニグチマサル]
1940年新潟県長岡市生まれ。1967年千葉大学医学部医学科卒業。1974年千葉大学大学院医学研究科博士課程修了。1974年千葉大学医学部助手、1979年講師を経て、1980年から千葉大学医学部教授。この間、オーストラリア・メルボルンのウォルター&エリザ・ホール医学研究所に留学。NKT細胞の発見、さらにNKT細胞を特異的に活性化するリガンド、アルファガラクトシルセラミドを発見し、NKT細胞の生体防御機能、免疫制御機能を明らかにするなど大きな成果をあげた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たけ
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HLAの型が人によって違い、それがその人の免疫力を左右していることを印象づけられた。免疫細胞療法関連の話をもっとたくさん読みたかった。内容としては①著者が開発したというアジュバント免疫細胞療法の簡単な原理とそれを理解するために必要な知識の説明。これまでの免疫細胞療法がうまくいかなかったことの簡単な理由の説明②免疫の基本事項、アレルギーの仕組みほか2015/04/30
ぴすきど
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病気は医者が治すのではなく、自分で治るものだと思います。その点で、筆者のいうアジュバント細胞療法は患者の体に負荷をかける事なくがんを治療する事が出来る画期的な治療法でしょう。その入門書として非常に為になりました。2011/02/23