感じる経済学―コンビニでコーヒーが成功して、ドーナツがダメな理由

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感じる経済学―コンビニでコーヒーが成功して、ドーナツがダメな理由

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797390391
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0034

出版社内容情報

経済は、考えるより「感じる」ことが大事!経済を動かしているのは私たち一人ひとりの消費活動。でも、経済学という存在は、あまりにも私たちの日常生活からかけ離れていて、GDP、インフレ・デフレ、円高ドル安など、何度聞いても頭にスッと入ってきません。経済というものが、まったくの他人事のように思えるのは、なぜでしょうか?

その理由は、経済学の本があまりにも無味乾燥に書かれているせいもありますが、多くの人が経済を「感じる」ためのコツを身につけていないことが原因。
経済は、頭で考えることも大事ですが、何よりも「感じる」ことが大事。
どの商品がよいのか、どこのサービスがよいのか、自分自身がしっかり感じ、選択することは、立派な経済活動であり、それが数字や指標になったものが経済学なのです。

本書は、無味乾燥に思える経済について「感じる」ことができるようにするためのもの。経済を動かす原動力は経済政策ではなく、わたしたち一人ひとりの行動にあります。経済を感じることができるようになり、皆がもっと前向きに行動すれば、必ず経済はよくなるでしょう。実はこれが日本経済に対する最大の処方箋なのです。


1章 まずは現実の経済を感じてみる
【感じる1】市場の拡大と市場の奪い合い
・コンビニ・コーヒーがうまくいってドーナツがダメな理由
【感じる2】インフレとデフレ
・牛丼店がちょい飲みに力を入れる理由
【感じる3】人の行動は変わる
・1人カラオケの普及はなにをもたらした?
【感じる4】相対値と絶対値
・日本のケータイ電話料金は高い?
【感じる5】総論
・日本人はお金がなくなっている?

2章 「感じた」結果を掘り下げてみる
・日本でサビ残がなくならないワケ
・コンビニ業界は今、何に直面している?
・若者が自動車に乗らないのはカッコ悪いから?
・新幹線の値段は本当は5分の1でよい
・企業の倒産は少ないけれど
・賃上げをすれば豊かになれるのか?
・日本でベンチャー企業が発達しない本当の理由
・タクシー値下げの本当の意図

3章 経済を「感じる」ための基礎知識
・経済を決めるのは消費と投資
・GDPって何なのか知ってますか?
・GDPが分かると、どこにお金が回っているのかが見えてくる
・物価と賃金は経済の体温計
・なぜ経済成長するのかは実はよく分かっていない
・製造業が成長を支えると言われる理由
・経済政策は体調を整えるだけ、経済政策で体力はつかない
・アベノミクスはなぜ限界と言われているのか?
・魔法の杖はない

4章 「感じた」後に行動するのはあなた自身
・人を褒めて、それを形にしたことがありますか?
・人が成長しないと経済も成長しない
(同じ人が同じやり方で40年間も成果を上げ続けるのはムリ)
・否定することはひとまずやめてみよう(ビットコイン、ポケモンGO)
・スマホ時代は、個人の行動力が問われている
・製造業の定義はすでに変わった
・楽しいことを追求しよう
・日本は豊かな消費社会を目指すべき



加谷 珪一[カヤ ケイイチ]
評論家。東北大学卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務に従事。その後、コンサルティング会社を設立し代表に就任、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。お金持ち特有の行動パターンを解き明かした「お金持ちの教科書」ビジネス成功者の法則を探った「出世の教科書」など複数のWebサイトを主催。お金持ちの行動分析から成功パターンを導き出し自らも実践した。現在は億単位の資産を運用する個人投資家でもある。ビジネス、経済、マネー、政治、など多方面の分野で執筆を行っている。お金持ちの実像を解き明かした書籍「お金持ちの教科書」 は10刷を超えるベストセラーとなった。

内容説明

1人カラオケの普及が新たにもたらしたものは?日本のケータイ電話料金って高い?経済の主役は誰だ?モノの値段は何で決まる?たくさん稼ぐにはどうすればよい?身近な疑問からわかる経済の本!きちんとおさらいできる「ポイント&用語」解説つき!!

目次

1章 まずは現実の経済を「感じて」みよう(コンビニコーヒーがうまくいってドーナツがダメな理由―市場の拡大と市場の奪い合い;牛丼店がちょい飲みに力を入れる理由―インフレとデフレ ほか)
2章 経済を「感じる」ための基礎知識(「消費」と「投資」の違い、ひと言で言える?―経済を決めるのは消費と投資;GDPって何なのか知ってますか?―GDPを構成する3要素 ほか)
3章 感じて、そして行動しよう!(なぜ日本では長時間労働がなくならないのか?―日本人の働き方;残業を減らすと経済が拡大するメカニズム―本当に豊かな働き方、生き方とは? ほか)
4章 経済を動かすのはあなた自身(転職が活発になればサビ残はなくなる―終身雇用と長時間残業の不都合な関係;好きなことを仕事にする―仕事に対するマインドセット ほか)

著者等紹介

加谷珪一[カヤケイイチ]
経済評論家。仙台市生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は、経済、金融、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行っており、多くの媒体で連載を持つ。億単位の資産を運用する個人投資家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおたん

22
経済の勉強本。表現が優しくわかりやすかったです。投資初心者や経済学を学んでいる若者に良いと思います。全体像が掴めると思います。◆途上国が付加価値の低い軽工業からスタートする理由→労働力はあるがお金がないため→設備どうしがほとんど要らない軽工業からスタートする。◆GDP=消費と投資の総額◆消費、投資、政府支出◆GDPの三面等価=お金を使う立場「支出面」、モノやサービスを提供する立場「生産面」、受け取った対価をもらう立場「分配面」2022/05/21

Shinya

20
本書はミクロやマクロといったアカデミックな経済学の入門書でなく、 文字通り、「感じる経済」からはじまりGDPや雇用や消費について丁寧に解説している。 生活の中で見聞きすることの多くは経済に絡むものであるので かたい勉強として取り組むのでなく気軽に経済学を勉強したい人にとって とても良い一冊である。 本書の最後に、経済を動かすのはあなた自身というメッセージが本書で言いたいことを 一言で要約しているようである。 2018/08/06

まゆまゆ

13
一人ひとりが経済を感じとり、主体的に行動できれば、景気拡大もできる。経済の原動力は人の気持ちによるところが大きいので、長期的な人の心理状態の変化は経済活動に大きく影響する。互いに影響するGDPの構成要素である消費と投資、政府支出の考え方を易しく紹介していく内容。2017/07/03

libra

12
何となく見知って理解していたキーワードを再認識できた。序盤のドーナツの例みたいなケーススタディの方が個人的には読みやすかったけれど、勉強になったのは後半かな。ただ前半のような内容がもっとあればよかったかも。2017/09/18

海星梨

8
KU。こういうのだよ、こういうの! この前読んだ『経済学的にはありえない』もこれと同じ「経済は人の心に左右される」っていう趣旨なんだけど、わかりやすさと勉強になった、世の中を説明している、っていう度合いだけが全く違うんだよな〜。具体的かつ身近な事例から始まって、経済の基本的な考え方を教授してくれた上で、なぜ日本経済が停滞しているのかに迫る。表紙に惹かれて手に取ったけど、期待以上の内容だった。コロナ時代版も読みたい。2022/06/01

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