内容説明
物理学と数学を中心に選んだ10の美しい数式を「展覧会の絵」のように鑑賞する!理論と方程式の単純さ/美しさから知る科学の本質!法則を簡潔に示す方程式の美しさを巧みに語る科学エッセイ。
目次
第1章 文明の礎―ピタゴラスの定理
第2章 古典力学の魂―ニュートンの運動の第二法則
第3章 科学革命の頂点―ニュートンの万有引力の法則
第4章 数学的理想美の基準―オイラーの等式
第5章 科学におけるシェークスピア戯曲―熱力学第二法則
第6章 一九世紀最大の出来事―マクスウェルの方程式
第7章 方程式のセレブ―E=mc2
第8章 金の卵―アインシュタインの一般相対性理論の方程式
第9章 量子論の基本方程式―シュレーディンガーの方程式
第10章 不確定性と共に生きる―ハイゼンベルクの不確定性原理
おわりに 奇妙なものを持って帰る
著者等紹介
クリース,ロバート・P.[クリース,ロバートP.][Crease,Robert P.]
ストーニーブルック大学(米ニューヨーク)の哲学科教授
吉田三知世[ヨシダミチヨ]
京都市生まれ。京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
15
中学生でも証明を考えられるピタゴラスの定理から始まって、ニュートン、オイラー、熱力学第二法則に挑んだ人々、マクスウェル、アインシュタイン、シュレーディンガー、そしてハイゼンベルク。数学界の異能たち、巨人たちの物語。後半になっていくにしたがって歯ごたえがすごいのだけど、方程式って面白いねぇ。 ──ところで思ったけど、ここに出てくる方程式は「実学」、つまりそのまま役だつ数学に偏ってないかな。数学って、じつは一見なーんの役にも立たないものの方が多いような気がするのです。フェルマーの方程式みたいにね。(笑)2019/07/01
ぺあの
8
ピタゴラスに始まり、ニュートン(力と加速度、万有引力)、オイラー、熱力学第二、マクスウェル、アインシュタイン(E=mc2と一般相対性理論)、シュレディンガー、ハイゼンベルクまで、美しい=偉大な方程式群の発見に至る過程などを集めている。それぞれは素晴らしいのだけれども、いかんせん説明が長すぎて(詳しすぎて)ついていけなかった。ところでピタゴラスとオイラーは物理方程式なのかなぁ?2019/08/08
農明(ノウミョウ)
4
数学・物理の世界で、あまりにも有名な物理方程式10個について、天才がそれら方程式を発見・発明するまでの苦労・努力が紹介されていた。最も印象に残ったのは、マクスウェルの方程式の記載された章だった。数式をひもといた結果、世の中に電磁波が存在すること、光は電磁波の一種であることを明らかにした業績は、素晴らしいの一言につきる。2019/12/09
haru
4
★3/5 ついに読み終わった!難しかったけど、科学実験の方よりは楽しく読めた。出てくる名前が一々豪華すぎる。オイラーの章が一番好きだな。2015/02/28
kiro
3
実験よりこっちのが面白かった。苦手な量子力学のはじまりあたりの複雑な人間模様が楽しく,偉大な先達たちも一人の人間であったのだと少しだけ想像することができた。大切なことは,誰もが一人だけでやり遂げたものではないということ。議論に議論を重ね積み上げられた方程式が宝石のように見える。2013/11/08