内容説明
本書は、いま世界中で広がりをみせる劇場以外の場所―学校、施設、刑務所、街頭―で行われる社会包摂の目的をもった演劇活動の実践と、その理論化の試みである。応用演劇の美学と倫理を探り、演劇の社会的役割を考察する。
目次
応用ドラマへの招待
1 参加と実践(シティズンシップの実践;教育学、実践、パフォーマンス)
2 語りと物語性(物語とストーリーテリングの贈りもの;共同体の語り―空間、場所、時間)
3 創造性と社会正義(創造性と社会的介入;パフォーマンスと人権)
4 エピローグ(演劇の贈りもの)
著者等紹介
ニコルソン,ヘレン[ニコルソン,ヘレン] [Nicholson,Helen]
ロンドン大学ロイヤルホロウェイ校演劇パフォーマンス学部教授、アーツ&社会科学学部副学長(リサーチ)。主な著書に、『シアター、エデュケーション&パフォーマンス―物語の地図』(2011)(2012年度アメリカ演劇教育連盟賞受賞)
中山夏織[ナカヤマカオリ]
プロデューサー・翻訳・ドラマ教育アドヴァイザー。特定非営利活動法人シアタープランニングネットワーク代表。アートマネジメント、文化政策、英国演劇、演劇教育等を教えるかたわら、幅広く国際的な舞台芸術や人材育成事業に携わる。明治大学兼任講師、桐朋学園大学・大東文化大学非常勤講師。2012年より、独立行政法人日本芸術文化振興会プログラムオフィサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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