内容説明
大詰めを迎えつつある電力システム改革。本書は大転換期の電力ビジネスをテーマごとに概要とキーワードで解説しています。2020年改革の全貌を把握できる文字どおりの決定版です。
目次
第1章 電力システム改革の行方と電気事業の新展開
第2章 小売市場の動向
第3章 卸電力市場・燃料市場の動向
第4章 安定供給のためのメカニズム
第5章 再生可能エネルギーの現状と論点
第6章 電気事業経営の変革
第7章 海外の電力自由化
基礎用語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akiro OUED
1
御用学者の本。正しい改革とは、全電力会社国有化による電源配置の最適化と周波数統一による系統安定度の増強でしょう。電力システムは、そこを流れる電力が、発電所から末端の需要家まで、最も流れやすい形になるはずである。そもそも強欲な資本家が、良質な電力の安定供給に身銭を切るわけがない。2019/07/21
睡眠学習
0
2011年の東日本大震災をきっかけに加速した電力システム改革は2020年に一通り完成する(した)ということで、そのへんの概略をわかりやすくまとめた本。付録の方に基本的な用語が載っていたのだけれど、それを前の方に持ってきていないというのは、もともと業界人が読むという前提だからなんだろうか?2021/04/18
そろばんや
0
小売部門は可変費をどう価格に反映するか、より調達・販売といったトレーディング的な観点が強くなる(その結果顧客へのメニューも多様化する)。送配電は増えゆく自然エネルギー、とくに需給調整の効かない電源が増える中どのような系統システムを構築していくか。それぞれがそれぞれの課題を抱える中で、電力システム改革は、もはや「料金の低減」という一つの命題から離れていく。非常災害が続き、安定供給の重要性を再確認する中で、はたしてエネルギーとはどうあるべきなのか。2020/03/21
Mika Otomo
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3冊目に読んだのでよく理解できた。巻末のまとめがよい。2020/03/03