冷戦と戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270168
  • NDC分類 319.08
  • Cコード C0331

出版社内容情報

あの「冷戦という名の戦争」は何だったのか.「力の均衡」政策を原理的に批判しつつ,キューバ危機,ヴェトナム戦争,中国の核武装,チェコ事件,そしてニクソン訪中へと激動する同時代を鋭く考察した論文を収録.

内容説明

あの「冷戦という名の戦争」は何だったのか。「力の均衡」政策を原理的に批判しつつ、キューバ危機、ヴェトナム戦争、中国の核武装、チェコ事件、そしてニクソン訪中へと激動する同時代を鋭く考察した論文を収録。ヴェトナム戦争とイラク戦争との類似点、朝鮮半島に今も続く冷戦は、この時代を読み直すことが単なる歴史回顧ではないことを教える。

目次

1 時代の構図―二〇世紀の戦争と革命(二〇世紀の総力戦;コミンテルン;冷戦状況の政治構造)
2 思潮に抗して(「力の均衡」の虚構)
3 冷戦という名の戦争(六〇年代の国際緊張;米国のヴェトナム戦争;中国をめぐる選択;ソ連の「東欧」支配;冷戦の転換)

著者等紹介

坂本義和[サカモトヨシカズ]
1927年、米国ロサンジェルス生まれ。小学校半ばまで、主として中国の上海に在住。1951年、東京大学法学部卒業。1954年、同大学法学部助教授、64年教授(国際政治)、88年定年退官、名誉教授。その後、明治学院大学教授、国際基督教大学平和研究所客員所員を経て、同顧問
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感想・レビュー

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白義

11
冷戦図式の元での世界の再編成、政治と軍事の接近を概論的におさえた上で、勢力均衡政治や核抑止自体が「抑止」という目的から離れ、緊張や不安定を増大させる内在的矛盾を指摘し、そうした力の政治のオルタナティブとして構想される平和共存への契機、条件を探ろうとする、時論的な中にも高邁な理想を強く打ち出した時評を多く収めている。さすがに当時のリベラル論客特有の盲点からは抜け出てない、とも思ったが、アメリカのベトナム戦争介入のジレンマを鋭く批判しながらソ連の東欧支配も抗議していてさすがだった2013/12/16

mina

2
戦争の形態がいかに変容して行ったか、冷戦がその変容の中でどのように捉えられるのかを説く、というのが筆者のテーマのように思う。冷戦の概要を捉えるためというようりは、冷戦という歴史的事実を再確認・再定義しようとした作品だと思う。この分野の知識が浅いために、読み込みが甘くなってしまった。2015/08/29

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