出版社内容情報
ペルリ提督(1794‐1858)が嘉永5年・6年・安政元年(1852‐54)にわたって中国の諸海域および日本に来航した記録の翻訳で,提督が合衆国に帰還後,その報告を中心とし乗組士官の覚書を加えF.L.ホークスが編纂したもの.文化史的にみても,幕末の混沌とした世相を知る上にも絶好の資料.幕末外交史を知る上で重要な古典である.
感想・レビュー
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6
本書はペリー提督が1852、53、54年の3度にわたって中国周辺及び日本に来航したときの記録である。ペリー提督と乗組士官たちの覚書、日記等をフランシス.L.ホークス博士が編集したもので、本人自身がすべて書いたのではない。前半部では日本及び日本人についての情報、これまで日本と各国との関係について記されている。本部を読んでもペリーの日本についての知識が広範で深く、また正確に理解しているのが分かる。江戸時代の鎖国政策についても、全くの排外政策ではなく列強各国自身の責任によるためであることをはっきりと述べている。2014/04/17
讃壽鐵朗
3
19世紀半ばの航海について初めて知って驚いた2015/07/20