出版社内容情報
ナチスの収容所内で絵を書き残し。殺された子どもたちの記録。 小学校高学年から
内容説明
たった一枚の絵をのこしてアウシュビッツで殺された子どもたち。収容所の中で、遊園地やサーカスの楽しい思い出の絵をかきのこしていた子どもたち。この本は、生きのこった子どもたちに取材して書かれたものです。小学中級~大人まで。
目次
1 アウシュビッツで殺された子どもたちの絵
2 ユダヤ人のしるし「ダビデの星」
3 ヒトラーの「ユダヤ人絶滅計画」
4 ラーヤの家に「よびだし状」が…
5 テレジン収容所へ
6 「東」へ行く貨物列車
7 あしたはきっとよい日がくる―フリードル先生の教育
8 「収容所は天国です」といううそ
9 みんな行ってしまった
10 「殺人工場」アウシュビッツ
11 「あなた方は自由です」―テレジン収容所の解放
12 のこされた4千枚の絵
13 テレジンの子どもたちからの贈り物
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
25
これも市の図書館本です。どちらかというと、小学生高学年以上に向けて書いた本で、収容所送りになったユダヤ人の子どもが描いた絵画などが解説とともに書かれています。テレジンは各地に作られた収容所の1つです。今のチェコ北部にあります。 過酷な環境下でも子どもに教育の場を与えて何とか奮闘した大人もいて、この本に収録されている作品は、その遺品です。 子どもに限らず、読んだ方が良いような本でもありました。2024/01/16
星落秋風五丈原
25
実在の少女達が収容所で書いた絵と収容所の写真などが挿入された実話を元にした物語。幼い読者にもわかりやすい言葉で書かれていました。大人にもぜひ読んでほしい作品です。2015/12/03
ミルクみるく
15
少し悲しい話ですけどとても感動的で子どもたちのこうして欲しいという気持ちが伝わってくるお話です!2010/10/08
扉のこちら側
13
初読。テレジン収容所にて幼い命を奪われた子ども達の絵は、戦争の愚かしさを語りかける。2012/12/09
NakaTaka
11
チェコのユダヤ人収容所テレジンで、密かに子供達によって描かれた絵。心ある大人たちの声かけで描かれたそれらの絵は戦後発見され、プラハの博物館に展示されている。当時の収容所の様子が冷静に書かれている。『アウシュゥヴィッツの図書係』を思い出しながら読んだ。このテレジンの本も、発行当初読んだのだが、だいぶ忘れていた。先日読んだ『読書係』はやはりフィクションでリアルは もっと厳しいと実感。2024/02/07