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新潮文庫
あしながおじさん (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102082010
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

お茶目で愛すべき孤児ジルーシャに突然すてきな幸福が訪れた。月に一回、学生生活を書き送る約束で、彼女を大学に入れてくれるという親切な紳士が現われたのだ。彼女はその好意にこたえて、名を明かさないその紳士を“あしながおじさん”と名づけ、日常の出来事をユーモアあふれる挿絵入りの手紙にして送りつづけるが……このあしながおじさんの正体は? 楽しい長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

111
18年間孤児院暮らしのジュディことジルーシャに大学に通うことを援助する男性が現れた。条件は手紙を書くこと。彼を『あしながおじさん』と呼び、返事のない手紙を書き続けるジュディ。日常の事、友だちのこと、成績のこと、ロック・ウィロー農園での休暇を過ごしたことなど一生懸命に等身大の自分の思いを綴ってる手紙が可愛らしい。あしながおじさんに会えない焦燥や、計画を反対された時の怒りや落胆も正直に覗かせる。けれども感謝と彼に対して愛しいという思いはここそこに溢れてる。あしながおじさんの正体は早々と分かったし、だからこそ→2018/09/18

扉のこちら側

110
2016年323冊め。子どもの頃の児童書以来の再読。ジュディは女子高生のイメージだったけれど大学生だった。そして著者のウェブスターが「セツルメント運動のウェブスター」と同一人物だとあとがきで知る。いや知っていたがすっかり忘れていたのを思い出した。なるほど、随分と社会的な視点が入るわけである。2016/05/10

しゅわ

109
レビュー寄付の締めに、一番大好きなお話を再読です。いわずと知れた少女向け文学の名作。孤児院育ちのジュディが、大学での出来事を手紙に書くことを条件に奨学金を受けます。彼女は後ろ姿の影しかみたことがない「あしながおじさん」に4年間手紙を書き、最後は…というお話。ほぼ全編、ジュディからの手紙で構成され、その手紙がとても生き生きとしていておもしろいんです。挿絵も強烈で良い!読んでいると、私もジュディと一緒に笑ったり、怒ったり、見栄をはったり、落ち込んだり、ドキドキしたり…本当に楽しいひと時を過ごしました。2013/06/18

紅はこべ

101
光文社から新訳が出たが、やはり私は馴染んだ松本恵子訳が手放せない。大人になって読み返して感じたのは、おじ様の嫉妬深さ。ジュディがクリスマス休暇で初めてサリーの実家に招かれた時は何も言わなかったのに、その報告で、サリーにはプリンストン大生のハンサムな兄がいて、ジュディと意気投合したと知るや、次に夏休みにサリーの別荘に招かれると、断固行かせないと言う。わかりやすい焼き餅。めんどくさい人だと思った。

bookkeeper

100
★★★★★ 再読。孤児のジルーシャは匿名の評議員から大学の学費及び生活費の支援を受けることになる。条件は近況報告のみ。新たな生活と知識への扉が開かれる…。  匿名の支援者の代名詞となっている"あしながおじさん"の原典となった名作。冒頭以外はジュディからの書簡で構成されており、瑞々しい感性とユーモアに溢れた書きぶりでとても楽しい。特にジュディの挿絵(笑)。これがなかったらこんな高評価ができなかったかも。幸せの秘訣は、遠大な夢物語ではなく日常の小さな喜びに目を向ける事とは、私たちにとっても真理だと思います。2021/12/28

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