内容説明
『曽根崎心中』『心中天の網島』などで、元禄の歌舞伎・人形浄瑠璃に新風を吹き込んだ近松門左衛門の、武士を捨て浄瑠璃作者として生きた自負と自嘲の生涯。
目次
突っ走るエゴイズム
近松門左衛門(はじめに 二つのジャンル;作者以前;作者近松の誕生;元禄歌舞伎の担い手;世話浄瑠璃の創始;筑後椽没後;おわりに 「世のまがひ者」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fonfon
10
「突っ走るエゴイズム」突っ走ることこそがエゴイズムにとって最大の正義。突っ走って突っ走って壁にぶち当たり自滅する。その正義を実践した人間は「はじめからわかっていたさ」と一言洩らす。近松とは、初めからその一言をいきなり把握してしまう。、自分自身の理性というものを、歯噛みするような思いで見詰めていた人なんだと思う、、って、これ、橋本治そのものじゃないですか?? 2013/04/23
あずきずき
3
近松門左衛門の生い立ち、修行時代、作家近松を わかりやすく、面白く読める。絵入り本の紹介が多く、それを眺めるのも面白い。エッセイの部分が 橋本治。編集・執筆が 原道夫。2016/02/10
こつ
2
(借本)最初の文章を読み、ほんとにおもしろい人だったんだなーと思えました。おもしろかったです!2016/08/29
あおい
0
図書館本。2021/01/09