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未完の占領改革―アメリカ知識人と捨てられた日本民主化構想

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  • サイズ B6判/ページ数 304,/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784130250757
  • NDC分類 209.6
  • Cコード C1322

出版社内容情報

本書は,日本の徹底した民主化こそが第2次大戦後の太平洋を文字通り「平和の海」にすると確信し,米国政府・占領軍に対し活発に働きかけていった米国知識人グループ(太平洋問題調査会や雑誌『アメラシア』)の栄光と挫折の記録である. アジア・太平洋賞受賞

内容説明

これは、日本の徹底した民主化こそが第二次大戦後の太平洋を文字通り「平和の海」とするために不可欠であると確信し、米国の政府や占領軍に対して活発に働きかけていった進歩的なアメリカ知識人グループの栄光と挫折の記録である。本書では、大戦中から戦後初期にかけての米国の進歩的アジア研究者の軌跡に注目することによって、米国社会における権力と知性との鋭い緊張関係を析出するとともに、彼らが日本において果たせなかった改革とは何だったのか、を逆照射しようとする。

目次

第1章 パール・ハーバーの衝撃(日米関係と太平洋問題調査会;日本の中国侵略と米国太平洋問題調査会;“ジャップはジャップだ”)
第2章 「平和の海」はいかにして?(戦時下米国のアジア研究;アジア研究者の戦争協力;幻の「太平洋憲章」)
第3章 日本人は変わりうるのか?(戦時下の米国における日本人論争;日本軍と戦った日本人;太平洋問題調査会の戦後日本構想;「下から」の徹底改革論の提唱)
第4章 占領改革と太平洋問題調査会(対日占領指令の基本的性格;「魔法の園」からの覚醒;総司令部の改革派と太平洋問題調査会)
終章 日本人はどれだけ変わったのか?(未完の占領改革とアジア;ナショナリズムの世界史的転換)