内容説明
国家の軍事業務を代行する、それが軍事請負企業だ。冷戦終結後、各国が軍縮に向かい、軍務の外注化を進めると、請負業界は大きく成長した。業界の市場収入は、年間1000億ドルにも上る。非合法の取引、政治家との癒着などあまりにも不透明な軍事請負業の全貌を、米ブルッキングズ研究所の気鋭の研究者が初めて明らかにする。
目次
第1部 勃興(戦争民営化の時代か?;軍事民営化の歴史;民営軍事請負業を見分ける;なぜ安全保証が民営化されたか?)
第2部 組織と活動(世界に広がる軍事請負業;民営軍事請負企業の分類;軍事役務提供企業 エグゼクティブ・アウトカムズ社;軍事コンサルタント企業 MPRI社;軍事支援企業 BRS社)
第3部 さまざまな問題(請負契約のジレンマ;市場力学と安全保障の世界的崩壊;民間企業および文民と軍人の均衡;公共の終焉は民営軍事か;道徳と民営軍事請負企業;結論)
著者等紹介
シンガー,P.W.[シンガー,P.W.][Singer,Peter Warren]
1997年プリンストン大学卒業。2001年ハーバード大学で政治学の博士号を取得。現在は米ブルッキングズ研究所国家安全保障問題研究員、同研究所対イスラム世界外交政策研究計画責任者を務める。また、「ボストン・グローブ」、「ニューヨーク・タイムズ」など新聞各紙に寄稿するほか、ABC、BBC、CBSなどのテレビ番組にコメンテーターとして出演している
山崎淳[ヤマザキジュン]
1937年札幌に生まれる。英米のノンフィクション、幻想文学などの翻訳を手がける。また峯崎淳のペンネームで、歴史小説『大欲―小説河村瑞賢』(講談社)も上梓している
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