内容説明
本書は、まずわれわれの問題意識を整理したあと、広く「住民参加」について議論するとともに、わが国の交通計画の制度や取り組みについて振り返り、今後向かうべき方向を探る。次いで住民参加の具体的方法について突っ込んだ議論を行い、先進事例を紹介しながらワークショップの進め方といった方法論について議論。また、社会実験を大きく取り上げ、事例紹介とともに本格的な「社会実験論」を展開する。続いて、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツの順番で、各国の、住民参加の制度と、住民参加や交通まちづくりの最新事例、を紹介している。次に、住民参加型交通まちづくりを実践している。最後に「コミュニティからの交通まちづくりの思想に向けて」と題し、まとめをするとともに、「思想」としての交通まちづくりを論じている。
目次
第1章 交通まちづくりとコミュニティからのアプローチ
第2章 わが国の交通計画における「住民参加」
第3章 住民参加の方法とツール
第4章 各国の住民参加制度と事例
第5章 わが国の先進的な取り組み
第6章 コミュニティからの交通まちづくりの思想に向けて