出版社内容情報
言語には音形や意味に必ずしも反映されない抽象的構造が有機的に働いているということを、生成文法理論の基本的な考え方から始めて、平叙文、疑問文、命令文、また補文などの文の基本的構造を分析して行く中で解明する。
目 次
第1章 構造の必要性と捉え方
1.1 構造とは
1.2 どんな文でも発音はできる
1.3 意味がわかっても文にはならない
1.4 意味がなくても文を発することはできる
1.5 構造解析の必要性
1.6 あらためて構造とは
第2章 統語分析の基礎
2.1 生成文法の考え方(2.1.1 言語使用の創造性/2.1.2 言語獲得の論理的問題/2.1.3 言語間変異/2.1.4 原理とパラメータのアプローチ/2.1.5 ミニマリスト・プログラム/2.1.6 生成文法理論と英語の文の構造)
2.2 統語範疇
2.3 構成素構造
2.4 述語、項、付加部
2.5 句の構造
2.6 移動
第3章 平叙文の基本構造
3.1 文の基本構造(3.1.1 助動詞のある文/3.1.2 助動詞のない文)
3.2 否定文
3.3 Have と Be
3.4 格
3.5 受動文
3.6 補文の構造(3.6.1 定形節/3.6.2 for to 不定詞節/3.6.3 例外的格付与構文/3.6.4 繰り上げ構文/3.6.5 コントロール構文)
3.7 言語間変異(3.7.1 主要部パラメータ/3.7.2 主要部移動)
第4章 平叙文のより詳しい分析
4.1 非対格仮説(4.1.1 格動詞と非対格動詞/4.1.2 There 構文/4.1.3 結果構文/4.1.4 過去分詞の形容詞的用法/4.1.5 幼児英語)
4.2 1 否定倒置型感嘆文
7.2 肯定倒置型感嘆文
7.3 Wh 型感嘆文
7.4 感嘆文の統語的分析と COMP の特質
7.5 埋め込み感嘆文
7.6 程度表現の付加詞との共起
7.7 平叙文型感嘆文
7.8 ま と め
第8章 句構造の発想
8.1 句構造の伝えるもの
8.2 句構造の考え方の変化(8.2.1 直接構成素分析/8.2.2 句構造規則/8.2.3 X バー理論/8.2.4 最小句構造理論/8.2.5 句構造と語順/8.2.6 句構造の限界?)
8.3 Kayne(1994)(8.3.1 Kayne 理論の技術的問題/8.3.2 Kayne(1994) の理論的位置づけ/8.3.3 重名詞句移動と右方転移/8.3.4 統語論と音韻論)
まとめ
第9章 おわりに:あらためて構造とは
参考文献/索引
目次
第1章 構造の必要性と捉え方
第2章 統語分析の基礎
第3章 平叙文の基本構造
第4章 平叙文のより詳しい分析
第5章 疑問文
第6章 命令文の構造
第7章 感嘆文の構造
第8章 句構造の発想
第9章 おわりに:あらためて構造とは
著者等紹介
立石浩一[タテイシコウイチ]
1960年東京都生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。マサチューセッツ大学言語学科博士課程修了(Ph.D.)。現在、京都外国語大学助教授
小泉政利[コイズミマサトシ]
1964年生まれ。マサチューセッツ工科大学言語学・哲学科博士課程修了(Ph.D.)。現在、東北大学大学院文学研究科助教授
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