出版社内容情報
著者がナチを追われアメリカ亡命した時から、第二次世界大戦を経て戦後の冷戦期にわたる30年間に書き綴った論考12編を収録。
内容説明
第二次大戦前夜から戦後の冷戦期にわたる30年に及ぶ期間に書き綴られた12編の論考を収録。激動の歴史を透視する文明史家の冷徹な眼差しと、あくまで平和の希望を見失わぬ信仰者の眼差しとが交錯する。
目次
1 神の国と歴史
2 反ユダヤ主義の意味するもの
3 戦後の再建の精神的課題
4 キリスト教に基づく正当的かつ恒久的な平和
5 戦後世界における力と正義
6 民主主義ドイツへのプログラム
7 世界状況
8 水素爆弾
9 ベルリンの状況における倫理的問題
10 境界
11 “地上の平和”について
12 我々が希望する権利はどこにあるのか
著者等紹介
ティリッヒ,パウル[ティリッヒ,パウル][Tillich,Paul]
1886‐1965。ドイツ生まれの20世紀を代表するプロテスタント神学者であり、宗教哲学者。ヒトラー政権下でアメリカに亡命後、アメリカの諸大学で活躍。1960年には来日し各地で講演を行う
ストーン,ロナルド[ストーン,ロナルド][Stone,Ronald H.]
1969年から、ピッツバーグ神学校でキリスト倫理学を担当し、現在に至る。『パウル・ティリッヒのラディカルな社会思想』などによるティリッヒ研究で知られ、ティリッヒの著書や論文集の編集も手がけている。ライホルド・ニーバー、ウェスレーの研究から、エコロジーや国際関係論まで幅広い領域において活躍
芦名定道[アシナサダミチ]
1956年、山形県に生まれる。1988年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程(キリスト教学)単位取得退学。京都大学博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科キリスト教学専修助教授。著書に『ティリッヒと現代宗教論』(北樹出版、日本宗教学会賞受賞)など
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