内容説明
日本には侵略戦争に狂奔していた時代がある。その戦時下で、椋鳩十は、子どもたちに「命の尊さ」を訴える作品を書き続けた。いまそれらの作品群の持つ意義を問い直す。
目次
1 作家論(椋鳩十と動物文学)
2 作品論(動物文学の門出;二つの「きつね物語」;「片脚の母雀」への賛歌;「黒ものがたり」の創作方法;「大造爺さんと雁」ノート ほか)
3 資料(椋鳩十の文体;「大衆性」攷―椋文学の性格)
著者等紹介
鈴木敬司[スズキケイジ]
1921年静岡県浜北市(現浜松市)生れ。1965年法政大学大学院博士課程(日本文学専攻)単位取得満期退学。東京家政大学・法政大学・筑波大学等の講師を経て、土浦短期大学教授・中央学院大学教授を歴任。「朝日カルチャー・センター」講師。日本児童文学学会、昭和文学会、表現学会、日本児童文学者協会等に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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