ちくま新書
国家の役割とは何か―シリーズ・人間学〈4〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059949
  • NDC分類 311
  • Cコード C0231

内容説明

国家はいま、激流にさらされている。わが国内にあっては、景気低迷、財政逼迫、少子高齢化といった問題を抱え、対外政策においては、テロリズムの続発、地球環境破壊といった問題を抱えている。こうした状況にあって、国家が担うべき「役割」とは何か?そもそも国家は、どのような役割を引き受けてきたのか?こうした問いに答えるべく、本書は、「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」という三つの視点から国家の役割を整理し、グローバリゼーションが進展する中で、国家はこれからどうあるべきかを展望する。民主主義体制を成熟させるためにも、「国家の役割」を考えることは重要であり、本書はその貴重な手がかりを提供する一書である。

目次

第1章 人間にとって「秩序」とは何か
第2章 恫喝よりも誘導、誘導よりも説得―「政治」の三つの手段
第3章 「力の体系」としての国家
第4章 「利益の体系」としての国家
第5章 「価値の体系」としての国家
第6章 揺らぎ始めた国家の姿―グローバリゼーションと国家

著者等紹介

桜田淳[サクラダジュン]
1965年宮城県生まれ。北海道大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。衆議院議員政策担当秘書、慶応義塾大学大学院公法研究科非常勤講師を経て、現在、東洋学園大学現代経営学部専任講師。専攻は国際政治、安全保障。第1回読売論壇新人賞・最優秀賞受賞、第1回正論新風賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

4
2004年初版。他国の人と付き合う機会が増えると自分の信じる価値が何で、自分とは何かであるかを確認する機会が大切になってくるとのこと。あと、独自性を超えた共通の了解への志向がないと偏狭な独自性に陥るそうです。いろいろと学ぶところがある一冊でした。2017/07/09

孤独な読書人

3
「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」という三つの体系から国家の役割を考察する。2014/03/22

May

2
読んだという記録を残しておくために登録。また読んでも良いと思うような書名である。2019/05/10

take

2
「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」という観点で国家の役割を論じている。記述が分かり易く、よく整理されていて、教科書的に使用できる本だと思う。2018/08/15

bibliophage

0
国家の役割を「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」という3つの視点から説明している。読書が内容を身近に感じられるような例えや具体例が挙げられていて理解しやすかった。新書としてはなかなかいい。著者の専攻もあるかもしれないが終始、国際政治が背景にあって書かれているんだろうなぁと思わされた。2015/03/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/85158
  • ご注意事項

最近チェックした商品