内容説明
後2年足らずを残すのみとなった80年代という時代には、政治、経済、技術、そして諸科学、それぞれの分野においてパラダイムが転換(シフト)しつつあるとの実感を、それぞれの分野の専門人の誰しもが、そこはかとなく感得しているに違いない。その積み重なった対談の記録をひとまとめにしたのが、本書である。
目次
吉川弘之VS―剛体神話からの脱出
甘利俊一VS―市場としての脳 脳としての市場
佐伯胖VS―経済のリアリズム AIのリアリズム
山口昌哉VS―カタストロフ・カオス・フラクタル
佐々木毅VS―変換期の政治・経済システム
今村奈良臣VS―農業問題の政策選択
宮崎義一VS―現代経済に活路はあるか
伊東光晴VS―経済学と社会文脈
竹内宏VS―経済を切る目、理論か実感か
村上陽一郎VS―経済学にとって科学性とは何か