感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oz
3
初読。蓮實さんが最も評価する映画産国はフランスでもイランでもなく実はアメリカ・ハリウッドだ。しかしここには「大戦以前のハリウッド」という但し書きが付く。50年代から吹き荒れた政府主導の赤狩りは急先鋒として働いたエリア・カザンらには栄達の道を用意し、一方で多くの映画作家を失職に追いやった。以降ハリウッドは繁栄の代償に自由の喪失という決定的な瑕疵を負うことになる。本書はハリウッド最大の変容期を論じたもので、これを知らないと現在のB級・インディペンデント映画への流れがわからない。2009/10/12
tetsuya
1
例によって固有名詞を消化するのに10年単位の時間がかかりそうな本だった。2015/03/16
TYOTYOSAN
0
固有名詞の出し方がやっぱり上手い。いつもの蓮實節は控えめで、映画史の研究者に8割方徹してます2016/09/11
tubokabi
0
読み終わって著者が蓮實重彦と気づく。結局視点はアメリカ映画黄金期中心だし、一面的。に思う。2014/04/22
non
0
いわゆる「ヘイズ・コード」をめぐる考察に著者の独自性と慧眼が伺える。名著だと思う。2012/09/03