出版社内容情報
日本の企業と欧米の企業はどこまでが同じで、どこが違うのか？ 企業組織論の第一人者が、日本企業の情報の収集と伝達、意思決定、経営者と従業員の組織構造などを解明する。
内容説明
最新の理論的成果にもとづく日本企業論。
目次
企業の契約理論：三つのアプローチ（エージェンシーの理論―ＡＴ；Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎ Ｃｏｓｔ Ｅｃｏｎｏｍｉｃｓ―ＴＣＥ；協調ゲーム論―ＣＧ）
コーディネーションの新しいパラダイム（イントロダクション；ヒエラルキーの伝統的パラダイム；新しいパラダイムか？―日本モデル；シェア・システム；下請企業の階層構造）
技術革新体としての日本企業（鎖状リンク・モデル；技術革新の制度；学習的研究と組織上のイノベーション）
情報価値の参加的形成と企業の理論（研究の動機；モデル；ディスカッション）
日本の組織における集中と分離（序論；双対原理；日本の企業と官僚制；文化は相互学習にたいする越えがたい障壁であるか）
金融および雇用契約のネクサスとしての日本企業（イントロダクション；エージェンシー論におけるヒエラルキー的秩序；雇用契約の双対構造；雇用契約と金融契約の対称性；会社意思決定にたいする双対的コントロール；要約）
