出版社内容情報
【全巻内容】1 ヘンリー六世第一部/2 ヘンリー六世第二部/3 ヘンリー六世第三部/4 リチャード三世/5 間違いの喜劇/6 タイタス・アンドロニカス/7 じゃじゃ馬ならし/8 ヴェローナの二紳士/9 恋の骨折り損/10 ロミオとジュリエット/11 リチャード二世/12 夏の夜の夢/13 ジョン王/14 ヴェニスの商人/15 ヘンリー四世第一部/16 ヘンリー四世第二部/17 から騒ぎ/18 ウィンザーの陽気な女房たち/19 ヘンリー五世/20 ジュリアス・シーザー/21 お気に召すまま/22 十二夜/23 ハムレット/24 トロイラスとクレシダ/25 終わりよければすべてよし/26 尺には尺を/27 オセロー/28 リア王/29 マクベス/30 アントニーとクレオパトラ/31 コリオレーナス/32 アテネのタイモン/33 ペリクリーズ/34 シンベリン/35 冬物語/36 テンペスト/37 ヘンリー八世
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
101
初読。十二夜とはクリスマスから数えて12日目の夜の宴のことという。双子の美男美女兄妹セバスチャンとヴァイオラは船の遭難でバラバラに生還するが公爵家とオリヴィア姫とにそれぞれ仕え、お互いが取り違えられる事件はあったものの公爵と姫とにそれぞれ結ばれるというハピーエンドストーリー。シェイクスピアの劇としては軽め?せりふ回しが今回もしゃれており、さすがシェイクスピアであると思った。2023/07/25
ネロ
19
シェイクスピアお得意の、高貴な身分の娘による男装劇。シェイクスピアを読みなれた事もあるが、他の作品と比べても筋道がほとんど一直線で分かりやすく、時代背景に戸惑う事もなく楽しめた。しかし、どいつもこいつも美貌と地位に弱い(笑)。2023/08/27
LNGMN
14
男女入れ違えラブコメディ。キャッチーな台詞回しが小気味良い。愛の行方が縦軸ならば因果応報が横軸。スピーディーな展開に加え、どのキャラクタも愛らしいので何度でも読める好きな作品。映画版はヘレナ・ボナム・カーターがキュートで良い。 「とりかへばや物語」のように日本でも男女が入れ替わる作品はあるが、ジェンダー逆転には時代や文化を超える普遍的な面白さがあるのだろうか。2023/04/21
churu
11
駄洒落満載の小田島シェイクスピアに触れたのは本書が初めてだけど、読みやすくて苦手感はない。この話も妙な所がいっぱいあるけど、文学として緻密に接するより、戯曲として劇の流れに委ねてしまう方が読み方として正しいのかな?という直感でツッコミ所は全スルー。マルヴォーリォへの悪戯も強烈だが、自分的にはヴァイオラの魅力に尽きる。解説の通り『お気に召すまま』のロザリンドのような主体性はない代わりに、どうしようもなく可憐でキュート、オリヴィアなんて全然目じゃない。女の子に戻った所で、ヴァイオラよかったね♪で気分よく読了。
まえぞう
11
喜劇における道化の役割は重要ですね。調子のよい進行だけでなく、なんか作者のメッセージも込められてるようで、また見たくなりました。2016/02/28
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