目次
物語
物語の起源
幻の王国
黄金時代
円卓とキャメロット
アーサーの王国における恋愛
衰頽
アーサーの終焉
太古の谺
アヴァロン
王の帰還
図版
資料図版とその解説
訳者解題―物語としての歴史／歴史としての物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
evifrei
7
資料集。アーサー王伝説は、ケルトに口承で伝わる英雄伝説に基づき中世イギリスにおいてジェフリ・オブ・モンマスにより生み出された。その後もアーサー王伝説は広く巷間に親しまれ、様々なアーサー王物語が書かれるようになったが、中世以前の英雄伝説と大きく異なる点は恋愛の要素が多数みられることだ。これは中世キリスト教圏では男性が十字軍に従軍し、その家族の女性が家に残った事に関係しているらしい。夫の帰還を待つ女性たちが中世では文学作品の主な読者層だったため、女性の好むロマンスが増えたそうだ。書物は社会の鏡なのだろう。2020/01/26
sikamo
0
「失われた黄金時代」への郷愁がアーサー王伝説の核心なのだとしたら、セイバーのキャラクター造形は意外と本道を行くものであるのかもしれない。2015/12/28
v&b
0
著者は在野のアーサー王伝説研究第一人者らしい。図版を中心に、文章は斜め読み。絵本その他で大枠抑えて、時間ができれば更に掘りすすめたい。マーリンの存在は面白い。2015/09/13
