大英博物館の舞台裏

大英博物館の舞台裏

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582738278
  • NDC分類 069.6
  • Cコード C0000

内容説明

年間600万人もの入館者がありながら、大英博物館は何故入館料を取らないか?ギリシャ政府からの要求に対し、エルギン・マーブルズは何故返還しないのか?15年間、大英博物館の館長を務めた著者が、自らの経験をもとに、大英博物館の現状とあるべき姿を語り、広く支援を訴える。

目次

第1章 「かの高雅なる宝物庫」
第2章 収集
第3章 収蔵品の管理
第4章 スタッフとトラスティー
第5章 建物と展示
第6章 資金
第7章 全世界のために
第8章 我々は今後何をなすべきか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

5
歴史的収蔵物をエキスパート達が管理し研究する世界的施設としての大英博物館の意義は理解できます。ただ、それを略奪同様に国外に持ち出された国々の悲痛も充分理解できます。そろそろ大英博物館は文化財管理の手法を他の国々に伝道し、文化財を元の国々でもきちんと管理・研究できるようにしていくことを使命としてもいいのではないでしょうか。2016/02/21

のの

2
30年前の大英博物館について。まず30年前の時点で予算も含めてこういうプレゼンの本を出すというのは興味深い。資料管理の情報は揃っていて、デジタル化が進められていたという。エルギンマーブルをはじめとする世界からの収容品と各国への態度はどう変わったのか、この時点での考え方がわかる。世界のミュージアムという自負が強い。2015/01/03

ラグエル

2
やっぱりここは、ヴァイキングの国なんだなあ。

なお

1
80年代に書かれた大英博物館の歴史・理念や組織としての形を紹介した本。当時は日本も景気が良かったのだろうかと想像できる。おそらく、現在でも大英博物館は世界最高水準の博物館であろうが、文章の節々からそれについてのプライドが伝わってきて嫌だった。また、入館料を取らないという選択は全ての人に文化財と触れる機会を与える崇高な目的を提示する一方で同時に入館者や寄付金が減るとか国からの支援は別問題であるからなどという打算的な強かさが見えてイギリス人の恐さを感じた。2016/05/24

志村真幸

0
 著者は1977-91年に大英博物館の館長を務めた人物。  本書は、「収集」「収集品の整理」「スタッフとトラスティー」「建物と展示」「資金」といったように、博物館運営における舞台裏の部分を紹介したもの。外から見ているだけではわからない苦労を、具体的な歴史や数字でもって知ることができる。  館長として長年にわたって資金調達、政府対策、メディア対応に腐心してきただけあり、いかに大英博物館がかぎられた予算のなかで頑張っているかが、ひしひしと伝わってくる。2019/08/01

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