出版社内容情報
今や自然の神秘を乱伐して人類から生の本質に関わる豊饒な秘密を奪った諸科学を世界的生化学者の知見から厳しく弾劾。自然への畏敬と人間的次元への真の復帰を説く。
内容説明
今や自然の神秘を乱伐して人類から生の本質に関わる豊饒な秘密を奪った諸科学を、世界的生化学者としての第一級の知見から厳しく弾劾し、自然科学のかつての出発点、自然に対する畏敬への帰還、探索と発見の意味の再認識そして人間的次元への真の復帰を説く。
目次
不可解な秘密―生きものに関するエッセイ
パンが焼けない―純粋科学についての所見
前舞台における注釈―自然科学の限界についての所見
ブヴァールとペキュシェ宅の短い訪問あるいは門前の小僧
アルバート・アインシュタインの記念碑―自然科学者の死後の名声についての省察
蟻の穴から堤防が崩れる―遺伝子の素人細工病についての所見
自然研究の主題についての変奏曲―パスカルやその他の人々の言葉をもとに
奈落の底にある鏡―探索と発見