出版社内容情報
イーグルトン,ジェイムスン,サイードが,反帝国主義,反植民地主義,反言語的圧制の思想を基底にして民族主義と文学に論及し,現代アイルランド問題を鋭く分析。
内容説明
本書は世紀末からモダニズムにいたる帝国主義・植民地主義時代のヨーロッパの混沌とした文化状況に焦点を当てつつ、この時代の具体的な文学テクストの分析を通して、帝国主義とモダニズム、民族主義と文学をめぐる諸問題に新しいアプローチを試み、その本質を明らかにする。とりわけアイルランドが置かれた現状の苦悩と危機を鋭く分析する。
目次
民族主義―皮肉と現実参加
モダニズムと帝国主義
イェイツと脱植民地化