出版社内容情報
初めて心理学を学ぶ読者を対象に執筆された入門書で,心理学が対象とする「心」および「心理」を探る方法を前半でわかりやすく概説。その後,「意識」「行動」「個性」「社会」の諸側面について現代心理学が明らかにしている知見を紹介している。昨今,心理学に対する社会的関心が高まる中,その実像が必ずしも把握されていない点に特に留意し,心理学の全体像を明確にするとともに,関連する隣接科学の基礎的知識を身に付けることを目的にしている。
1.“心”の科学
2.基本的意識過程(1)-感覚器官とその働き
3.基本的意識過程(2)-知覚世界の現象特性
4.高次意識機能(1)-記憶作用の特性
5.高次意識機能(2)-言語の運用と思考の展開
6.高次意識機能(3)-感情の喚起とその表出
7.行動的対処(1)-行動の発生と進化
8.行動的対処(2)-行動習得の基礎
9.個性(1)-知性の誕生と働き
10.個性(2)-性格の形成と差異
11.個性(3)-人格と心理的適応
12.社会と文化(1)-社会的認知
13.社会と文化(2)-集団過程と社会現象
14.社会と文化(3)-文化と心
15.心理学の歴史・現状・展望