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外山滋比古著作集〈8〉風の音・エッセイ集

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622048589
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C1395

出版社内容情報

「サラリーマンの手帳をのぞくと、一時間刻みに予定が書き入れてある。それをせっせとこなして得意な人がいる。どうかしている。忘却のふるいにかけ、なまけ心のふるいにかける。それをくぐりぬけたものだけをするようにすれば……」(「忘れる」)。

著作集全8巻のうち、待望のエッセイ集である。30冊に余る既刊のエッセイ集から著者の自選によって、滋味掬すべき作品を集成した一巻である。師弟・食べ物から教育・ことばまで、人生万般、人間が生きてゆくうえでの智恵が詰まっている。近くは恩師・福原麟太郎、遠くは兼好法師にモンテーニュと、モラリストの文学伝統に連なる、人間観察の妙を味わっていただきたい。

「内田百閒を知ったのは偶然である。旅行にもっていこうと買った文庫本『百鬼園随筆選』だった。たちまちとりこになる……この百年間、文章にかけて百閒の右に出るものはあるまい。わが随筆遍歴は寅彦に始まり百閒に終った。奇しくもともに漱石の門下である。なにかあるような気がする」(著作ノート。)

全8巻・第5回配本

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外山滋比古(とやま・しげひこ)
1923年愛知県に生まれる。1947年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。1951年「英語青年」編集長。ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。その間、1956年東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授。1962年、文学博士。1989年お茶の水女子大学名誉教授、昭和女子大学教授。1999年同大学退職。『修辞的残像』『近代読者論』により文学における読者論の方法を提唱、『シェイクスピアと近代』でその実践をしめす。さらに、否定的に扱われてきた異本の意義に着目、その積極的機能を考察、『異本論』から『古典論』へと展開。これとは別に、日本について『日本語の論理』、俳句にかんして『省略の文学』『俳句的』などを発表。同時に折にふれてエッセイを書いた。

内容説明

師弟や食べものから散歩にことばまで。人生万般について、その機微を声低くゆったりと語る。兼好やモンテーニュの伝統に連なるエッセイを自選によって集成。

目次

日々是日々(ボタンのはなし;寄宿の子 ほか)
キケロ流(漱石の手紙;トイレ ほか)
山茶花(あたり木;「集まれ」と「集合」 ほか)
七分の天(夢のあと;楽天的 ほか)
風の音(すず風;帽子 ほか)
赤い風船(柿の色;ひつじ田 ほか)

著者等紹介

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年愛知県に生まれる。47年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。51年雑誌「英語青年」編集長。ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。その間、56年東京教育大学助教授、68年お茶の水女子大学教授。89年同大学名誉教授、同じく昭和女子大学教授。99年同大学退職。62年文学博士
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