内容説明
本書は著者の『神童から俗人へ―わが幼時と青春』につづく、第二の自伝的回想記である。成人後の、人間としての、また科学者としての年月を回想、記述したもので、年代的には前著とやや重複する部分、MITに定職を得た頃から第二次大戦を経て、1955年頃まで、その約後半生に及んでいる。
目次
数学者としての門出
ストラスブールにおける一九二〇年の国際数学会議
地固めの時代―一九二〇‐一九二五年
海外旅行の頃―マクス・ボルンと量子論
グッゲンハイム研究員となり、新妻とともにヨーロッパへ
生長と進歩の歳月―一九二七‐一九三一年
非公式のケンブリッジ大学講師
帰国―一九三二‐一九三三年
戦争を予言する声―一九三三‐一九三五年
中国と世界一周〔ほか〕
著者等紹介
ウィーナー,ノーバート[ウィーナー,ノーバート][Wiener,Norbert]
1894‐1964。ポーランドに生れ、アメリカに渡ったユダヤ人の言語学者レオ・ウィーナーの長子として生れた。天才肌の父のもとで知能早熟児として出発した彼は、9歳でハイスクールに特別入学し14歳でハーヴァード大学に入学、18歳で数理論理学の論文で学位をとる。まもなくイギリスに渡りケンブリッジ大学でバートランド・ラッセルから数理哲学と数学を学び、ついでゲッチンゲン大学にも学び、帰米して1919年マサチューセッツ工科大学講師、34年以後同大学の数学教授。30年頃から神経生理学者と共同研究に従事し、計算機械も生物における神経系も同じ構造をもつことを認めその数学的論理としてのサイバネティックスを創始する
鎮目恭夫[シズメヤスオ]
1925年東京に生れる。1947年東京大学理学部物理学科卒業。科学思想史専攻、科学評論家
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感想・レビュー
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