議員行動の政治経済学―自民党支配の制度分析

議員行動の政治経済学―自民党支配の制度分析

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641076891
  • NDC分類 314.18
  • Cコード C3031

出版社内容情報

議員は何を考え、どのような行動をとるのか。また、それはなぜか。合理的選択理論に基づいて、戦後日本における議員行動のメカニズムを探る。

内容説明

選挙で選ばれた議員(政治家)の行動が、現代の代議制民主主義においてきわめて重要な意味をもつことは言うまでもない。では、議員はどのような政策分野に興味を示し、活動の場として選択してきたのか。それはなぜか。他方、選挙制度は、議員の政策活動や、有権者の支持を求める行動をどのように規定するのか。合理的選択制度論に基づいて、戦後日本における国会議員の政策活動とその背後のメカニズムを明らかにする。

目次

第1章 議員行動の合理モデル―再選、昇進、政策
第2章 中選挙区制と票割りゲーム―地域割りとセクター割り
第3章 選挙区レベルのデータ分析と事例研究
第4章 自民党議員の政策活動―選挙戦略と政調部会所属の関係
第5章 自民党の分裂―三つの議員目標と制度の選択
第6章 選挙制度改革と政策活動の変化
終章 比較の中の自民党政治

著者等紹介

建林正彦[タテバヤシマサヒコ]
1965年京都府に生まれる。1989年京都大学法学部卒業。1994年カリフォルニア大学サンディエゴ校政治学修士。1996年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻は政治学、行政学。関西大学法学部専任講師、同助教授を経て、神戸大学大学院国際協力研究科教授。博士(法学)
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感想・レビュー

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Ryueno

1
再選を目的とした議員にとって地域割りやセクター割りがナッシュ均衡となっていたこと、そして両者は同時には成り立ちえないことなどは理解できる。しかし、当初の段階で両者は複数均衡となるはずだが、その状態から地域割りないしセクター割りへと方向づける要因が何なのかが論じられていないのが気になるところ。この点と関連して、議員がポーク部会を志向する因果としてRS指数→ポーク部会を想定しているものの、ポーク部会に所属したため地元利益誘導を図った結果、RS指数が高まるという因果も想定できるのではないかという疑問が生じた。2013/07/24

papahaba

0
制度経済学を中選挙区時代の自民党議員の再選を目指す行動に当てはめて分析。定量分析に加え、文化人類学的アプローチが組み合わさると 更に実証的になるかと。最後にあった、リーダーには合理的選択仮説は当てはまらないという記述が興味深い。2020/11/06

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