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ロング・ピース―冷戦史の証言「核・緊張・平和」

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784755611629
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0031

内容説明

冷戦は、「長い平和」の時代だったとする逆説的な解釈は、その後の米ロ機密文書の公開によって、より真実味を帯びたものとなった。核兵器の廃絶が叫ばれる今日、にわかに信じがたい衝撃の事実…。核論争に一石を投じた待望の邦訳書。

目次

第1章 遺産―冷戦以前の米露関係
第2章 勝利の不安定さ―第二次世界大戦後のアメリカと対ソ脅威認識
第3章 勢力圏―アメリカとヨーロッパ(一九四五年~一九四九年)
第4章 防衛線を引く―東アジアにおける不後退防衛線戦略(一九四七年~一九五一年)
第5章 自己抑止の起源―アメリカと核兵器不使用(一九四五年~一九五八年)
第6章 敵対勢力の分断―アメリカと国際共産主義(一九四五年~一九五八年)
第7章 透明性との共存―偵察衛星レジームの形成
第8章 長い平和―戦後国際システムにおける安定要素

著者等紹介

ギャディス,ジョン・L.[ギャディス,ジョンL.][Gaddis,John Lewis]
米国イェール大学歴史学部教授(刊行当時、オハイオ大学教授)専攻は、米国外交史、特に、冷戦期の米ソ関係史

五味俊樹[ゴミトシキ]
大東文化大学法学部教授。1948年生まれ。上智大学大学院外国語学研究科博士課程修了。専攻は国際政治学、日米関係

坪内淳[ツボウチジュン]
山梨大学教育人間科学部助教授。1969年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。専攻は国際関係論、国際安全保障

阪田恭代[サカタヤスヨ]
神田外語大学外国語学部助教授。1966年生まれ。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。専攻は国際政治、アメリカ外交、東アジアの国際関係

太田宏[オオタヒロシ]
青山学院大学国際政治経済学部教授。1953年生まれ。コロンビア大学大学院政治学部博士課程修了。専攻は国際関係論

宮坂直史[ミヤサカナオフミ]
防衛大学校国際関係学科助教授。1963年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程中退。専攻は国際政治、アメリカ外交
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わび

1
本書は題ともなっている「長い平和」を含んだ、それぞれ独立した8本の論文から構成されており、第二次大戦以前の米露関係から、60年代初頭までの米ソによる冷戦期国際秩序の確立の過程を知ることができる。東側の文書の公開はおろか、冷戦自体が終結する以前に書かれたものではあるが、現在でもギャディスの議論の大筋は価値を失ってはいない。しかし、戦後秩序を極めて安定した二極体制の下での「長い平和」と見る見方は、第三世界で絶え間なく続いた動乱を考えると些か疑問には感じる。2018/05/03

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