内容説明
キリスト教教理はどのようにして形成されたのか?新約聖書以降、第二ヴァティカン公会議まで、二千年にわたるキリスト教教理の発展を網羅した教理史の名著がいよいよ刊行開始!第1巻では、紀元100年から600年という期間に、キリスト教会が信じ・教え・告白した事柄の発展を明快かつ独創的に叙述する。
目次
第1章 福音の準備
第2章 主流の外側で
第3章 公同的教会の信仰
第4章 三位一体の秘義
第5章 神・人の位格
第6章 自然と恵み
第7章 正統的合意
著者等紹介
鈴木浩[スズキヒロシ]
1945年、静岡県生まれ。ルーテル神学大学(現ルーテル学院大学)、日本ルーテル神学校卒業後、1989‐93年、ルーサー・ノースウェスタン神学校(米国ミネソタ州)博士課程修了、神学博士(教理史専攻)。日本福音ルーテル大岡山教会(東京都大田区)、諏訪教会(長野県諏訪市)、名古屋教会(名古屋市)の牧師を歴任。ルーテル学院大学・日本ルーテル神学校教授(歴史神学担当)、キリスト教学科長、大学・神学校付属ルター研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウリツィウス
13
【古代初期教会像】古代キリスト教会を支えた初期教父たちの記録。古代ユダヤ教発展形としてのキリスト教観点ではなく刷新された信仰像はハルナック/バルト神学序説をクリアし新しく導入された福音主義的視点一貫、ポストモダニズム情勢における教会史位置を把握、エクレシアとは信仰論だけではなくカタコンベ暦=キリスト教共同体を保護した鉄壁を兼ねた。異端/異教/正統を巡るも存続したキリスト教、神学説ではなく事実記録化された教会史実は創世記以前の写本に残され、起源史とは聖書の存在必然を意味した。原点と刷新を求めた古代教会歴史。2013/06/19
Atsushi Sakamoto
1
難しいので、読めた気がしなかったけども、おもしろいところもあった。敬遠していたアウグスティヌスに愛着が持てるようになった。2011/12/26