内容説明
小泉信三のスポーツをめぐる随想集。
目次
1 スポーツと私(スポーツに想う;テニスと私;野球と私)
2 スポーツが与える三つの宝(練習は不可能を可能にす;フェアプレー;友)
3 学生とスポーツ(早慶戦;スポーツと教育;善を行うに勇なれ)
著者等紹介
小泉信三[コイズミシンゾウ]
経済学者、教育家。明治21(1888)年、東京三田に生まれる。普通部より慶応義塾に学び、体育会庭球部の選手として活躍。明治43年、慶応義塾大学部政治科を卒業し、慶応義塾の教員となる。大正元(1912)年9月より大正5年3月まで、イギリス・ドイツへ留学。帰国後、大学部教授として経済学、社会思想を講ずる。大正11年より昭和7(1932)年まで庭球部長。昭和8年より昭和22年まで慶応義塾長を務める。昭和24年より東宮御教育常時参与として皇太子殿下(今上天皇)の御教育にあたる。昭和34年、文化勲章受章。昭和41年、逝去。また、昭和51年、野球殿堂入り
山内慶太[ヤマウチケイタ]
慶応義塾大学看護医療学部助教授、慶応義塾福沢研究センター所員。医学博士。昭和41年生まれ。平成3年、慶応義塾大学医学部卒業
神吉創二[カンキソウジ]
慶応義塾幼稚舎教諭。庭球三田会常任幹事。昭和45年生まれ。平成4年、慶応義塾大学法学部法律学科卒業。在学時は慶応義塾体育会庭球部主務
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感想・レビュー
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白猫の単語
4
文武両道の教育者によって繰り返し熱く語られるスポーツの効用。清々しい気持で読み終えた。こんな指導者に恵まれた学生がつくづくうらやましい。始球式の「自慢話」が面白かった。 2017/01/14
おせきはん
2
慶應義塾長を務めた小泉信三氏がスポーツをテーマに執筆されたエッセイを収録しています。「練習によって不可能が可能になる体験(練習は不可能を可能にす)」が、「フェアプレーの精神の体得」「終生変わらぬ良き友人を得ること」とともに「スポーツが与える三つの宝」として言われていたのは初めて知りました。テニスの選手としてもご活躍されたので、「Be a hard fighter, and a good loser!」などと併せ、スポーツを通じて人間として成長する意義を説かれた内容には全く同感で、説得力がありました。2015/03/04
神立裕之
0
このような素晴らしい人物を、陛下の教育係に選んだ宮内庁の方々に尊敬の念を抱きました。テニスも野球も素晴らしいですね❗2017/02/21