内容説明
本書の目的は、社会システムとその相互交換過程から導かれるメディアの特徴や問題点を明らかにしようとしたところにある。その特徴は、第一にパーソンズの一般化されたシンボリック・メディア論をさまざまな角度から考察した点、第二にパーソンズ以降の理論社会学者たちのシステムとメディアをめぐる諸問題を論究している点にある。
目次
第1章 行為システムとシンボリック・メディア
第2章 パーソンズ理論における貨幣と言語―シンボリック・メディア理論の再検討
第3章 ルーマンのメディア論
第4章 象徴権力論―ブルデューとフーコーの権力論の比較
第5章 ハーバーマスにおける生活世界と言語
第6章 シンボリック・メディア理論とWell‐Being(善き生)
著者等紹介
松本和良[マツモトカズヨシ]
1928年宮城県生まれ。東北大学大学院博士課程単位取得。教育学博士。現職、創価大学大学院教授。専攻は社会学
江川直子[エガワナオコ]
1952年北海道生まれ。中央大学大学院博士後期課程単位取得。現職、共立女子大学文芸部非常勤講師。専攻は社会学
大黒正伸[オオグロマサノブ]
1956年愛知県生まれ。創価大学大学院博士後期課程単位取得。現職、創価大学文学部非常勤講師、八王子市立看護専門学校非常勤講師。専攻は社会学
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