人が人を殺すとき―進化でその謎をとく

人が人を殺すとき―進化でその謎をとく

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  • サイズ B6判/ページ数 511p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784783502180
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C1011

内容説明

だれが、だれを、なぜ殺すのか。世界で初めて、進化心理学による殺人研究。

目次

第1章 殺人と人間の本性
第2章 血縁者に対する殺人
第3章 嬰児殺し
第4章 親による現代の子殺し
第5章 親殺し
第6章 殺しの動機は口論と名誉
第7章 殺しはなぜ男で女ではないのか?
第8章 男どうしの対立の論理
第9章 夫婦間の殺し
第10章 殺しへの仕返しと復讐
第11章 殺人者の責任を問う
第12章 殺人をめぐる文化の違い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MasakiZACKY

7
なぜ人が人を殺すのか、進化心理学の観点から考察した一冊。非血縁者殺し、嬰児殺し、夫婦間殺人など、様々な形態の殺人に対して進化心理学者が説明を試みる。膨大な調査による世界の殺人動向が知れるのもよい。2014/11/08

hikarunoir

6
性的主導権を巡る配偶者間の殺人、養育能力有無や無駄を省く子殺し、そして応報としての復讐、拡大すれば戦争。動物的動機を理論化した実相が見える。2021/07/27

Rootport Blindwatchmaker

5
文句なしのスゴ本。殺人の動機について進化論の視点から切り込んだ本であり、原著は1988年刊行。進化心理学の「古典」の1つだ。本書が扱う範囲は広く、たとえば心理学のエディプスコンプレックス理論や社会学の役割理論(家族とは社会的に創造された役割を各人が演じているという考え方)を、統計データと堅牢な理論で鮮やかに否定している。正直、もっと広く読まれるべき一冊だ。本書のインパクトは『サピエンス全史』など比ではないし、『銃・病原菌・鉄』よりも面白い。『利己的な遺伝子』と同等のレベルで読者の世界観を変えてしまう本だ。2018/07/02

ゲニウスロキ皇子

4
面白かった。進化心理学的な前提、すなわち「生物の最大目標は適応度、つまりは子孫を沢山残すこと」という観点から、ややもすれば自らの適応度を下げかねない殺人が、「なぜ行われるのか」ということを読み解いている。教科書的で単純な社会・文化決定論に飽き飽きしている人が読むと、大きな収穫があるかもしれない。2011/02/03

だんごむし

2
今まで、社会学の理屈やフロイトの理論はまったくしっくり来なかった。進化の観点からみれば、こんなにも鮮やかに説明がつくというのは、それは当然だよなと思ったけれど、最近の社会学の事情は知らないので、こういった知見がどの程度政策に反映されているのか知りたい。虐待とか子殺しとかDVとか、「一定の確率であるもの」と認識して、どうやって発見、介入するか考える必要があると思う。2019/02/23

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